edamameのテレビブログ

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本日は伴虚無蔵デー!「カムカムエヴリバディ」#75


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 るい(深津絵里さん)は出かけようとしているひなた(川栄李奈さん)の前に立ちはだかる。昨日回転焼き屋に訪ねて来た妙な人のところにひなたが行こうとしているので心配なのだ。二人ともその男の顔は見たことがあるが誰だか思い出せない。錠一郎(オダギリジョーさん)が椅子に座ると、店に貼られた古い時代劇のポスターが二人の目に入った。「あ!」と声を上げる二人。昨日やってきた客が俳優の伴虚無蔵(松重豊さん)だと分かった瞬間だった。

 ひなたが指定された橋に行くと、すでに虚無蔵が立っていた。虚無蔵は「まずはお茶を一服進ぜよう。」と、ひなたを休憩所に案内した。虚無蔵は自分を大部屋俳優で名もなき有象無象だと言い、夏休みのあいだ、ひなたにここでアルバイトをしてほしいと頼んだ。虚無蔵はこのままでは時代劇は滅び去るから、ひなたに救ってほしいという。あまりに大層な頼まれごとにひなたはたじろぎ、休憩所を出た。

 ひなたが歩いていると、倒れている袴姿の男につまづき、転んでしまった。倒れていたのは進之介役をやっていた男(本郷奏多さん)で、ただ寝ていただけだと言う。そして、ひなたのコンテストでの演技を時代劇への冒とくだと怒った。それに腹を立てたひなたは「地面で寝ているのも冒とくだ。どうせ大部屋俳優なんでしょ。」と言い返した。すると男は自分は五十嵐という名前だから嵐寛寿郎の50倍で、アラカンもモモケンも超えると息巻いた。ひなたも「侍への、時代劇への愛は誰にも負けへん、覚えとき。」と声を張った。

 城田優さんのナレーション。

 ひなたと五十嵐は互いに思っていました。こいつ、底なしのあほや。ばかだ。

 Hinata and Igarashi thought of each other. This person is a hopeless fool!

 五十嵐と言い合った後、ひなたは休憩所に戻って、虚無蔵にアルバイトを引き受けると言った。

 再びナレーション。

 こうしてひなたは虚無蔵の誘いを受けることに決めました。

 So, Hinata decided to accept Kyomuzo's invitation.

 アルバイトは朝9時から。誰もいない休憩所には香盤表が貼られていた。「破天荒将軍」、「江戸を蹴る」、「金太郎侍」の撮影もあると知り、「パラダイスや。」とテンションが上がるひなた。

 休憩所には役者さんや裏方さん、職員さんが次々とやって来た。ラジオからは天気予報と「セーラー服と機関銃」が流れている。ひなたはお茶を入れて、職員さんに渡した。その人はコンテストの企画スタッフで、ひなたの顔を覚えていた。名前は榊原(平埜生成さん)といい、ひなたを撮影現場に連れて行ってくれると言う。

 城田優さんのナレーション。

 ああ、本当にここはひなたにとってパラダイスです。

 For Hinata, it's more than paradise! 今日はこれでおしまい。

 ひなたへのオファーは休憩所にいるアルバイトだったか。てっきり映画村専属女優だと思っていたので、がっかり。でも、今日はそれを超える笑いがあったので良しとしよう。それは、香盤表(撮影スケジュール表)の時代劇の名前。

破天荒将軍 → 暴れん坊将軍

江戸を蹴る → 江戸を斬る

金太郎侍 → 桃太郎侍

 なんだか楽しかった。なかでも「江戸を斬る」が入っていたのはツウっぽくて好きだった。明日は時代劇の撮影風景が見られるんだろうか。今日はストーリーとしてはやや薄い内容だけれど、こじらせている五十嵐、先見の明のある虚無蔵、調子のよい榊原といった登場人物と今後のひなたとの関わりが楽しみだ。

 そして私はひなた以上に虚無蔵の生きざまに注目している。かつて錠一郎とるいが招待券をもらって見た映画に出演していたのが虚無蔵だった。斬られ役からの大抜擢で大役をつかんだが、出演映画は駄作と評価され、その後ブレイクすることはなかった。そして年月は経ち、いまだに大部屋俳優で、自分のことを有象無象と表現する。

 虚無蔵は時代劇スターになり損ねたけれど、腐らずに大部屋俳優を続け、誰よりも時代劇のことを愛し、時代劇の将来を真剣に考えている。こういう地道な人にいつか光が当たりますように。

 虚無蔵が出演した映画について書いたブログのリンクです。よかったらこちらもどうぞ。

edamametime.hatenablog.com