edamameのテレビブログ

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暗闇でしか聴こえぬ歌・・・「カムカムエヴリバディ」#53


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 錠一郎(オダギリジョーさん)は箱から買った服を家で出し、ハンガーにかけていた。るい(深津絵里さん)と一緒にアメリカに行きたいという夢が出来た錠一郎はコンテストで必ず優勝するとるいに言う。「はい。」とるいはうなずく。

 クリーニング店のラジオからはニューセッションのニュースが流れてきた。解説している磯村(浜村淳さん)によると、トミー北沢(早乙女太一さん)が大本命で、大月錠一郎には勝ち目がないと言う。たまたまクリーニング店にやって来た錠一郎はそれを聞いてしまった。るいは励ますが、錠一郎は自信を失っている。

 そこへ西山(笑福亭笑瓶さん)が来て、モモケンこと桃山剣之介(尾上菊之助さん)の映画招待券を錠一郎とるいにくれた。二人はそれを見に行くことに。映画館でホットドックをほおばろうとする錠一郎のシャツが汚れないようにるいはハンカチを用意する。映画が始まった。

 その頃、クリーニング店のラジオからは磯村の映画の解説が流れており、この映画はまれにみる駄作だと言う。そして、大抜擢の謎の役者・伴虚無蔵(松重豊さん)はずっと斬られ役の俳優だったと明かされる。平助と和子はこんな映画を錠一郎に見せてよかったのかと心配になっている。

 ところが「暗闇でしか見えぬものがある。暗闇でしか聴こえぬ歌がある。」というモモケンのシーンに、錠一郎は子供の頃、定一(世良公則さん)と過ごした時間を思い出していた。映画を見終わって錠一郎は「サッチモちゃんのために戦うよ。」と言った。自信を取り戻したらしい。

 そして、城田優さんのナレーション。

  あの荒唐無稽な映画の何が錠一郎にそう言わせたのか、るいにはさっぱり分かりませんでした。でも「きっと勝つ」と言う錠一郎の言葉を、なぜだかるいは素直に信じることができました。

 Why that absurb film promted Joichiro to say so, Rui didn't know. For some reason, Rui believed him when he said he was going to win the competition.

 コンテスト当日。クリーニング店はいつもより早い時間に閉店した。一足先に平助と和子は若大将の映画を見に出かけていた。るいは店を閉め、ワンピースに着替えてコンテストに向かうところだった。そこへ錠一郎がやって来た。またシャツにケチャップがついている。

 城田優さんのナレーション。

 そして錠一郎とはそういう男なのです。

 And that's typical of Joichiro.

 急いでシミ取りをするるい。間に合わなかったら他の衣装を着てというるいに、「嫌や。サッチモちゃんが選んだ衣装で出る。」という錠一郎。るいはシャツは自分が届けるから先に会場に行くように伝えた。そして「大月さん、頑張ってください。きっと勝ってください。」と言い、シミ取り作業を続けた。今日はこれでおしまい。

 今日はるいが頼もしかった。錠一郎は本当に手がかかるなあ。優勝できないとラジオで言われたら落ち込んじゃうし、映画館では懲りずにホットドッグを食べようとするし、コンテストの衣装にもケチャップを付けてしまう。繊細なアーティストを支えるのも大変だ。でも、このバタバタのおかげでコンテストの緊張がほぐれたのかもしれない。明日はいよいよコンテスト本番かな。るいのためにもがんばれ、錠一郎。

 さて、私がずっと気になっていた伴虚無蔵が久々に登場した。平助たちが見たことがあると言っていたのは、斬られ役で映画に出ていたからだったのか。もっとびっくりする展開なのかなと期待していたので少しがっかりしたけれど、きっとこれから追い上げてくるに違いない。なぜなら「孤独のグルメ」の松重豊さんだから。るいたちとどう接点があるかは全然分からないが、この斬られ役俳優がどうなっていくのかを見るという楽しみがひとつ増えた。

 そういえば片桐役の風間俊介さんはもう出てこないのだろうか。るいのおでこの傷にショックを受けて、るいにトラウマを与える役で終了なの?錠一郎の引き立て役?なんだかそれは寂しいなあ。今日の定一のようにサプライズ登場があったらいいのにと密かに願っている。

 るいと片桐のデートも映画だったっけ。あのときは映画は面白かったのに二人はうまく行かなかった。今回は映画はイマイチだったけれど錠一郎は元気を取り戻していた。この対比、面白いなあ。「カムカムエヴリバティ」は奥が深い。