ジャズ喫茶の控室では、出演者が出番を待っている。シャツをるい(深津絵里さん)に届けてもらうことにした錠一郎(オダギリジョーさん)はトミー(早乙女太一さん)に顔が青いと指摘されるが、「負けへんよ。」と言う。
るいは錠一郎の出番に間に合うようにシャツを懸命に洗濯している。
その頃、満席で「若大将」の映画が見られなかった平助(村田雄浩さん)と和子(濱田マリさん)は仕方なく駄作と言われている「妖術七変化」を見ることになった。
ジャズ喫茶の店内では、ベリー(市川実日子さん)が接客の手伝いをしている。3番テーブルに座っているのは、コンテストの主催者・笹川プロの笹川(佐川満男さん)とその娘・奈々(佐々木希さん)。木暮(近藤芳正さん)は彼らに粗相のないようにとベリーに伝えた。出場者をチェックしているふたりにベリーは「ダークホースがいてるえ。」と言う。
コンテストが始まった。次々に出演者が舞台でトランペットを演奏する。
やっとシャツのクリーニングが完成。るいは用意していたワンピースに着替えることなく、シャツを抱え、走って錠一郎のいるジャズ喫茶へ届けた。間に合った。
トミー北沢の演奏が終わり、次は錠一郎の番。錠一郎はきれいになったシャツにジャケットを重ね、サニーサイドを演奏する。錠一郎が子供の時に感動した進駐軍クラブでの定一(世良公則さん)のサニーサイドの光景が重なる。
審査の結果、トミー北沢と錠一郎の票が真っ二つに割れ、ふたりのセッションで勝敗が決まることになった。
一方、平助と和子が見ている映画「妖術七変化」もクライマックス。駄作と言われていたが、殺陣のすばらしさに思わず息をのむ。
赤いジャケットの錠一郎と白いハット＆白の上下スーツのトミー。二人の熱のこもった演奏に会場が引き込まれる。演奏が終了すると、拍手と歓声があふれた。今日はこれでおしまい。
トランペットと時代劇。アメリカと日本。明るい舞台と暗い殺陣のシーン。コンテストの日に平助と和子が早く店を閉めて映画を見に行った理由がやっと分かった。緊張感あふれるコンテストに、緊張感あふれる殺陣を重ねる演出。私はただのお茶の間のテレビ好きだが、この演出に感動している。
献身的に錠一郎をサポートする普段着のるいと、主催者にそれとなく錠一郎をアピールするオシャレなベリー。錠一郎って愛されているなあ。
果たして優勝するのはトミーか錠一郎か。物語の展開を考えると錠一郎が優勝するのかなあと思ってしまうが、「カムカム」はたまにどんでん返しがあるので、明日の放送を待とう。二人とも優勝にしてコンビで売り出す、という案も思い浮かんだけど、それはちょっと無理かな・・・
