edamameのテレビブログ

テレビ番組の感想を思いつくまま書いてます ゆるりとした時間のおともに

戻って来た男の子、戻ってこない稔さん「カムカムエヴリバディ」#20


スポンサードリンク

 金太(甲本雅裕さん)が亡くなった。千吉(段田安則さん)の計らいで祭壇が作られた。医者によると、金太は心臓が弱っていたという。

 安子(上白石萌音さん)が金太の家の片づけをしているところへ、昨日お菓子を盗み食いした男の子がやって来た。その子は昨夜「たちばな」へ戻ってきたときに、金太が倒れたので、お医者さんを呼んでくれたのだった。安子はその子に「ありがとう。」とお礼を言う。そして、金太が倒れたときの様子を聞き、金太が夢のなかで算太と会えたことを知り、ホッとした。

 男の子はお金を安子に渡した。お菓子を持ち逃げせずに金太との約束を守っていたのだ。安子は受け取ったお金をそのまま男の子に渡し、「しっかりと生きていかれよ。」と言った。

 終戦から3カ月半経った日の朝に基礎英語講座が再開した。突然放送がなくなってからおよそ4年ぶりのことだった。安子は稔が帰って来るのを信じ、英語の勉強を再び始めた。

 安子にとってラジオの英語講座を聴くことは稔を思うことでした。

 When Yasuko listened to the English conversation program on the radio, she thought of Minoru.

 ある日、安子がるいをおんぶして英語をブツブツ言いながら玄関を掃除していると、勇(村上虹郎さん)が帰ってきた。千吉も美都里(YOUさん)も大喜びで勇を出迎えた。勇は小笠原にいて、穴掘りをしていたそうだ。勇は「早く兄さんも帰ってくりゃええのう。」と言う。

 勇が庭で素振りをしているところへ紙切れが届けられた。それは稔が戦死したという知らせだった。美都里は「うそじゃ。」と言って泣き崩れた。安子は吸い込まれるように稔との思い出の場所である神社に行き、地面に突っ伏して泣いた。

 今週は本当に悲しい一週間だった。火曜日に母と祖母を焼夷弾で失い、木曜日に父が急死し、金曜日に夫の戦死の通知が来る。世の中は戦争が終わり、あとは前に進むのみという希望の光が見える状況なのに、こんなにも安子の戦後が悲惨だとは想像していなかった。

 戦争は1945年8月15日に終わったけれど、人々にとって本当に戦争が終わったと思えたのはまだまだずっと先のことだったのかなあ。安子にはかける言葉も見つからないけれど、安子には安子を守ってくれるるいちゃんがいる。るいちゃんと一緒にどうか戦後の辛い日々を生き抜いて欲しい。

 あまりに今週が苦しいので、たまらずにHPで次週予告を見てきた。来週は1946ー1948。安子の試練はまだしばらく続きそうだけれど、今週より悲しいことは起こらないはず。あなたが男の子に言ったように、しっかりと生きていかれよ、安子。