edamameのテレビブログ

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野球観戦できるまで回復したのに・・・「カムカムエヴリバディ」#32


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 翌朝、算太(濱田岳さん)が目を覚ますと、安子(上白石萌音さん)とるい(中野翠咲さん)は台所で「おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。」と唱えながらあずきを炊いていた。出来上がったおはぎを食べて「まずいです。」と言う算太。それは冗談で、本当はうまい。算太は家業を継ぎたくなかったのに、戦地では橘のおはぎを思い出していた。算太は安子にたちばなを一緒に建て直そうと言う。それは金太(甲本雅裕さん)の思いと同じだった。

 勇(村上虹郎さん)は千吉(段田安則さん)に雉真繊維に野球部を作ることを提案する。野球も会社もチームワークが大事だから、その精神を野球で鍛えるという。千吉は取り合わないが、専務の林(関秀人さん)はいい案だと支持する。

 美都里(YOUさん)はるいと庭でお手玉をして遊んでいる。そこに安子が来て「兄のこと、ありがとうございました。」と感謝の気持ちを伝える。美都里は「何にもしとらんよ。」と優しく言う。安子は、自分の生まれた家であり稔との出会った場所であるたちばなを算太が再建しようとすることがうれしい。

 安子が出かけたので、美都里はるいと1個のおはぎをはんぶんこにして食べる。「るいのお父さんもおはぎが好きじゃった。」と稔(松村北斗さん)の思い出話をるいにする。稔がおはぎを買ってきてくれたことを思い出して泣く美都里の頭を、るいはそっとなでて「おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。」と言う。るいは美都里に笑顔になってもらいたかった。美都里はるいをそっと抱きしめる。

 野球の試合を見ている美都里と千吉。雉真繊維は野球部が創設され、会社の売り上げも少しずつ伸びていた。千吉は野球しかしたことのない勇を後継ぎにしてどうなるかと思っていたが、今はすっかり安心している。美都里はそんな心配は最初から全くしていなかった。稔も勇も自慢の息子。千吉は美都里に「ありがとう。」と伝える。美都里は小さくうなずく。

 再びクリスマスが近づくころに、美都里は稔のいる空の向こうへと旅立った。

 るいと安子は喫茶店にいる。定一(世良公則さん)はるいに「おばあちゃんはお父ちゃんにるいちゃんのことを話しょおるじゃろう。」と優しく声をかけた。テーブル席にいる男性がトランペットで「Silent Night」を演奏し始めた。安子は一年前のことを思い出していた。

 今年もクリスマスにおはぎを売り歩く安子。すると、ローズウッド将校(村雨辰剛さん)が安子に声をかける。アメリカ軍は岡山から撤退することになり、将校もまもなく岡山を去ると言う。それを聞いた安子はおはぎをプレゼントする。将校は「英語の勉強をこれからも続けてください。思いも寄らない場所まで連れて行ってくれますよ。」と言う。そしてお互いに「メリークリスマス」と言って別れる二人。 

 城田優さんのナレーション。

 長かった戦争は本当に終わったのだとそのとき安子は思いました。

 Yasuko began to think that the long war was finally over. 今日はこれでおしまい。

 稔が戦死したショックで何年も寝たきりだった美都里がおしゃれをして野球観戦が出来るまでに回復していた。よかった、前に進み始めていると思っていたのに、美都里は亡くなってしまった。ああ、またこの展開。金太のときほどの衝撃はなかったけれど、やっぱり悲しい。優しいおばあちゃんがいなくなって、るいは寂しいだろうなあ。天国で稔と会えていますように。

 そして気になるのはローズウッド将校が安子に言った「(英語が)思いも寄らない場所まで連れて行ってくれますよ。」という言葉。思いも寄らない場所っていったいどこだろう。連れて行ってくれるのは誰なんだろう。

 でも、安子には算太とたちばなを建て直すという一大プロジェクトがあるし、るいを育てているから、身軽に動ける状態ではない。もしかしてローズウッド将校が安子に一緒にアメリカへ行かないかってプロポーズするとか?いや、予告では勇と再婚するのがどうのこうのって言っていたような。

 先が全く読めないけれど、新しい展開が楽しみだ。安子の心の中にあった戦争もやっと終わったのだから、どんなことが起きてもきっと楽しいはず。