edamameのテレビブログ

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るいにとっての本当の幸せって「カムカムエヴリバディ」#25


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 突然やってきた千吉(段田安則さん)に驚く安子(上白石萌音さん)。るい(中野翠咲さん)は千吉のことは覚えていないが、「おじいちゃん」と呼び、おはぎを出す。安子は千吉に勝手なことをしたとお詫びをする。そして美都里(YOUさん)が今も寝込んでいることを知る。

 千吉は安子に「るいを連れて岡山に帰ってこられえ。」と言う。でも安子は岡山に戻る気はない。それは岡山を出た日に、どんなにつらくても顔を上げてひなたの道を歩いていく、るいと二人で生きていくと決めたからだった。意地を張る安子に「ええ加減にせられえ。」と思わず声を荒らげる千吉。すると、外で遊んでいたはずのるいが戻ってきて、「お母さんをいじめたらいけん。」と母を守るように安子の前に立つ。

 らちが明かないと悟った千吉はまた来ると言い、説得は諦めた。千吉は帰りがけに「るいは安子の子であると同時に稔の子、雉真の子だ。るいにふさわしい教育を受けさせたいが、ここでは叶わないだろう。」と言い残していった。

 千吉の言葉が引っかかったのか、安子は営業に奔走する。大口の契約を増やすためだった。仕事が増えると安子はますます忙しくなり、「カムカム英語」を聴く余裕もなくなっていた。毎日夜遅くまでおはぎ作りをしてクタクタな安子。

 ある日、荷台におはぎの箱とるいを載せて自転車を走らせていたら、急に曲がり角から車が出てきた。安子が気が付いたときはもう遅く、車とぶつかってしまう。転倒した安子は、額から血を流しているるいを必死に抱きかかえてお医者さんへ連れて行こうとするも途中で倒れてしまう。

 安子が目を覚ますと、そこは自宅で、勇(村上虹郎さん)がそばにいた。るいがいないと焦る安子に、勇は安子が左腕を骨折していること、るいは念のため千吉が病院に連れて行っていることを伝える。そして「岡山に帰ってけえ。」と言う。骨折してたらお菓子作りはできないだろうと言う勇に安子は「お菓子くれえ、右腕一本で作れるわ!」と強い口調で言い返した。

 そこへ頭にぐるぐる包帯を巻いたるいが帰ってきた。千吉によると、額の傷は一生残ってしまうらしい。安子はるいに「ごめんなさい。」と泣きながら謝った。

 そして、安子とるいは岡山に戻ることになった。勇が安子とるいを連れて家に入ると玄関先に正座をしている美都里がいた。今週はこれでおしまい。

 必死に働いてやっとつかんだ幸せ、でもそれは本当にるいにとって幸せなのだろうか。安子は千吉が来るまではそんなことは全く考えていなかったと思う。

 誰も頼らずに生きてきたのに、急に救いの手が伸びてきた。そしてそのタイミングでの骨折。安子のムキになる気持ちもとてもよく分かる。せっかくここまで築き上げてきたものをゼロクリアにして、あの恐ろしい雉真の家に帰らなければならないというのは私が安子でも絶対嫌だ。

 でも「教育」という二文字は重い。雉真の家に戻ればるいに満足な教育を受けさせることができるというのは紛れもない事実。千吉はうまいこと言ってくるなあ。参りました。降参です。

 来週はるいちゃんのために岡山に帰った安子が、平穏に暮らせることを願いながら見ることにしよう。安子は強くなったから、きっと大丈夫。