edamameのテレビブログ

テレビ番組の感想を思いつくまま書いてます ゆるりとした時間のおともに

1994年8月15日の正午のサイレン「カムカムエヴリバディ」#97


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 るい(深津絵里さん)と錠一郎(オダギリジョーさん)は、健一(世良公則さん)が淹れたコーヒーを「いただきます。」と言ってから飲み始めた。喫茶店には、サニーサイドのレコードが流れている。

 ひなた(川栄李奈さん)は、るいが住んでいた部屋の段ボールから、昭和21年の英語講座のテキストを見つけた。そこにはYasuko、Ruiと名前が書いてあった。

 るいと錠一郎が喫茶店から帰るときに、健一は算太のことを聞いてきた。算太は小学校の2級上だったという。るいは算太が何か迷惑をかけたのではと聞くと、健一は直接というわけじゃないけど、と言葉を濁した。

 神社の境内を歩くるいと錠一郎。錠一郎はるいの両親が定一の喫茶店でデートして、サッチモを聴いて、子供にるいと名付けたと知り、腑に落ちたと言う。

 河原の回想シーン。安子が幼いるいに、お父さんはるいの名前に夢を託したと話している。

 サイレンが聞こえてきた。居間でテレビを見ていた桃太郎(青木柚さん)と勇(目黒祐樹さん)と雪衣(多岐川裕美さん)は立ち上がって黙とう。神社にいるるいと錠一郎も黙とうをした。

 ひなたは窓際で古いラジオ講座のテキストを音読していた。すると、外から突然「英語のお勉強ですか。」と声をかけられた。そこにいたのはカムカム英語の講師・平川(さだまさしさん)だった。英語が身につかないと嘆くひなたを平川は励ます。

 すると、ラジオから玉音放送が流れてきた。続いて英訳された玉音放送も。

 るいをおんぶした安子が、神社で稔の無事を祈る回想シーンが流れる。

 ふと、るいが横を見ると、そこには軍服を着た稔がいた。

 ひなたは平川と向かい合わせに座って、話を聞いている。平川は8月15日に北米向けの英語放送で終戦詔書を朗読し、その後NHKを退職。そしてラジオの英語講座の講師を引き受けた。ラジオを通して、英語を通して明るい暮らしを取り戻してほしかったという。そして平川は証城寺のたぬきばやしを歌い始めた。ひなたも続いた。

 カムカム英語テーマソングとともに、安子と幼いるい、るいと幼いひなたの回想シーンが流れる。

 ラジオからは平川の英語学習のアドバイスが流れてきた。ひなたは急いでメモを取る。

 るいは稔(松村北斗さん)に「お父さん?お父さんですか?」と尋ねた。稔はるいに「どこの国とも自由に行き来できる。どこの国の音楽でも自由に聴ける。自由に演奏できる。るい、お前はそんな世界を生きとるよ。」と言った。

 平川は「いつまでも明るくお元気で。」と言い、英語講座は終わった。

 黙とうが終わり、居間にいた桃太郎と勇と雪衣は座った。

 錠一郎が「るい?どないしたん?」と声をかけた。るいはバッグから英語の辞書を取り出し胸に当てた。そして、「ジョーさん、私、アメリカに行きたい。お母さんを捜しにアメリカに行きたい。」に言った。今週はこれでおしまい。

 1994年8月15日。戦争が終わって49年目の夏。るいは今まで封印してきた過去と向き合い、アメリカにいる母を捜すことを決心した。夢かもしれないが、稔と会えたことがそれを後押ししたのだと思う。

 稔は相変わらず素敵な感じだった。安子がメロメロになったのも無理ないなあと思ってしまう。カムカムはヒロインが3人いるので、ヒロインの恋人も3人。稔、錠一郎、五十嵐。それぞれに良さがあるけれど、やっぱり私は稔さんが一番好きだなあと、今日再認識した。もう出てこないかなあ・・・また出てきて欲しいなあ。

 私の話はさておき、ひなた編になってから、こんなに戦争のことを思い出すことになるとは思いもよらなかった。そしてるいのために必死に子育てをしてきた安子のことも。

 安子は雉真の家に戻ってからは居場所がなかったのか、商売人の血が騒いだのか、「たちばな」再建のことばかり考えていて、私はその頃の安子にあまり共感できなかった。でも、それまでの安子は、るいのことを真っ先に考えるお母さんだったんだなあ。戦後の混乱期に女手一つで娘を育てるたくましさ、るいへの愛を今日は思い出していた。私も安子に会いたくなった。

 安子は勇と同級生だから、健在でももうおばあちゃん。上白石萌音さんの老けメイクでも、萌音ちゃんに似てると言われている宮崎美子さんでもいいから、安子に会いたいな。