edamameのテレビブログ

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久々のあんこ呼び!「カムカムエヴリバディ」#22


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 勇(村上虹郎さん)は安子(上白石萌音さん)に朝一番の汽車で岡山を出るように言った。それしか安子とるいが一緒に暮らせる方法はないが、安子は美都里(YOUさん)や千吉(段田安則さん)を思って躊躇する。勇は「あんこ。どねえしても困ったら帰ってくりゃええ。わしがおめえをもろうてやらあ。」と言って、安子を送り出す。

 安子は汽車のなかで稔(松村北斗さん)を思い出しながら、るいに英語の歌を歌う。大阪に着いた安子は稔の学生時代の下宿先を訪ねた。くま(若井みどりさん)はおしゃべりも健在。安子の様子を見て訳アリと察したくまは事情は尋ねず、物置になっていた部屋を安子に提供する。

 雉真の家では勇が事情を話し、安子を捜さないで欲しいと両親に頼んでいた。美都里は孫がいなくなったから警察に行くと立ち上がるが、勇はやや強めの口調で「もうやめてくれ。」と言う。

 安子はさつまいもを大量に買い、芋アメを作って売り歩くことにした。小豆や砂糖はまだ多く出回っておらず、売っていても手が届かない値段だったからだ。芋アメは美味しくできたが、商売はうまくいかなかった。ただ食いされそうになったり、誰に許可をもらっているのかとチンピラにからまれたり。

 チンピラから逃げるようにして入った道で聞こえてきたのは、幸せそうな家族の声。そして懐かしい「証城寺の狸囃子」のメロディー。耳慣れた歌だったが、歌詞は英語だった。それが「カムカム英語」と安子の出会いだった。今日はこれでおしまい。

 勇はいつも安子のことを「ねえさん」と呼んでいたけれど、早朝に見送るときは「あんこ」と呼んでいた。久しぶりに聞く「あんこ呼び」にテンションが上がってしまった。まだ勇は安子のことが好きなんだなあ。でも、それに安子は気づくはずもなく、大阪に行ってしまった。

 勇がお金をいくら渡したのかは分からないが、それだけで母子ふたりで暮らしていくのは無理がある。勇はそこまで考えていたのだろうか。勇の優しさと行動力は評価するけれど、今回ばかりはちょっと無謀かもしれないと思っている。るいは取られずに済んだけれど、安子はしばらく苦労が続くだろうなあ。

 最後にほんの少しの救いがあってよかった。「証城寺の狸囃子(英語ver.)」を聞いただけでこの状況が好転するとは思っていないけれど、英語を勉強することは安子の生きる希望であり、稔を思い出すこと。何かよいことにつながりますように。