edamameのテレビブログ

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岡山にも空襲が・・・「カムカムエヴリバディ」#17


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 実家にるいを連れて遊びに来た安子(上白石萌音さん)。小しず(西田尚美さん)もひさ(鷲尾真知子さん)もうれしそう。小しずは安子が生まれた日のことを思い出し、楽しそうに安子に話す。そこへ金太が駆け込んできた。工場動員の昼休憩に、るいと安子に会いに来たのだ。

 その帰り道、安子はばったりきぬと会う。きぬは姉の嫁ぎ先の農家に両親とともに疎開することになったという。

 3月10日、東京大空襲のニュースがラジオから流れる。大阪も空襲を受け、今後は地方都市も空襲が始まるだろうと予想されていた。千吉(段田安則さん)は真っ先に狙われるのは工場だから、機械や材料を移動させないといけないと言う。

 ある夜、岡山が攻撃を受けた。人々は、半鐘が鳴り響く夜の街を悲鳴を上げながら逃げまどう。安子はるいを抱え、稔(松村北斗さん)の写真を握りしめ、千吉の誘導で美都里(YOUさん)と一緒に逃げていた。小しずとひさは金太に言われるまま防空壕へ逃げ込む。

 道端で倒れていた吉右衛門(石坂大志さん)が目を覚ますと、隣には倒れている父・吉兵衛(堀部圭亮さん)がいた。吉兵衛は吉右衛門を見て「無事じゃったか。」と安心し、力尽きてしまう。

 夜が明けたので、安子は美都里にるいを預け、実家の無事を確認しに街へ出た。一面焼け野原のなかに金太が呆然と座っていた。安子は父の無事にホッとするが、防空壕に避難していた小しずとひさが亡くなったことを知る。金太は自分が二人に防空壕へ行けと言ったことを悔やんでいた。今日はこれでおしまい。

 今日は勤労感謝の日で祝日。戦争の描写はある程度覚悟して見始めたが、ここまでつらい状況になるとは全く予想していなかった。たった一晩で街が無残な風景に変わってしまう。安全だろうと思っていた防空壕で命を落とす。戦争と関係なく美しく咲くあじさいに黒い雨がポタポタ落ちる。

 私はドラマを見てよく泣くのだが、今日の放送は涙がまったく出なかった。吉兵衛さん死んじゃったの?小しずさんもひささんも?と次々に起こる予想をはるかに超える惨状に、感情が追いつかなかったのだと思う。

 知らないうちに戦争が始まり、物が買えなくなり、家族が次々に出征し、住む街に空襲が落ちる。戦争はどんどん市民の心を苦しめていく。声を上げることも許されず、ただただ戦争が終わるのを待ちわびる日々。

 岡山大空襲が起こったのは1945年6月29日。終戦まではあと1カ月半もある。戦時中だから物資もないし、力がある男たちはみな戦争に行っているから、街を立て直すことも出来ないだろう。焼夷弾を避けて生き延びた人たちも過酷な日々が続く。

 吉右衛門のお母さんは無事なのだろうか。抜け殻になった金太は生きる気力を持てるのだろうか。出征している稔たちは・・・。たぶん今日が100年の物語「カムカムエヴリバディ」で一番辛い日だと思う。というより、これ以上辛い日があるのは嫌なので、そうであってほしいという希望でもある。

 明日はどんな話になるのだろう。戦争が早く終わらないかなと本気で思う。救いだったのは、今日放送の「ラジオで!カムカムエヴリバディ」のトピックが紅白まんじゅうだったこと。放送時間は午前10:30~と午後3:45~。英語講座というより楽しいトークにちょっとだけ英語という感じなので、今日のストーリーを消化できない方はぜひ聞いてみてくださいませ。