edamameのテレビブログ

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安子の小豆作戦 大成功!「カムカムエヴリバディ」#18


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 かろうじて焼け残った雉真の家で金太(甲本雅裕さん)は寝たきりの生活をしていた。安子(上白石萌音さん)は気丈に世話をするが、金太は小しず(西田尚美さん)とひさ(鷲尾真知子さん)を失ったつらさから立ち直れていない。

 そして、その日は突如訪れた。ラジオから君が代に続いて流れる玉音放送。美都里(YOUさん)は放送の意味が分からず千吉(段田安則さん)に聞くと、千吉は「戦争が終わった。日本は負けたんじゃ。」と答える。金太は玉音放送を聞くと、布団に顔を突っ伏して泣いた。

 安子はるいをおんぶして神社に行き、稔(松村北斗さん)の無事を祈る。ラジオからは天気予報が流れてきた。戦争中は敵に知らせてはいけないと天気予報は流れていなかったので、千吉はそれを聞いて少しうれしそう。

 安子は露店で買ってきた小豆を金太に見せた。安子は一緒におはぎを作ろうと声をかけるが、金太はとてもそんな気持ちにはなれない。

 安子は自分で小豆を炊いてみることにした。かつて父がお店で職人たちに言っていた言葉を思い出しながら作って見るも、あまりうまく仕上がらない。安子は作ったおはぎを味見してほしいと金太に渡そうとするが、金太はその手を払いのけてしまう。父の見せる悲しそうな表情に「無理強いしてごめんなさい。」と謝る安子。

 落ちたあんこを一口食べた金太は、台風にもかかわらず部屋を出て行ってしまった。安子が心配になり外に出ると、がれきのなかで何かを必死に捜している金太がいた。そして金太は小さな入れ物を見つける。それは配給を少しだけ別にとっておいた砂糖だった。あんなまずいおはぎを供えられたら小しずらも安心して成仏できんわ、と金太は安子に言った。今日はこれでおしまい。

 長く苦しい戦争が終わった。その後の復興を知っている私たちは戦争が終わって本当に良かったと思って見ているが、当時の人々はどんな思いで玉音放送を聞いたのだろう。戦争が終わっても失った家族は戻ってこないし、出征した家族はまだ戻ってこない。人々にとっての本当の終戦はまだまだ先のことなのだろうなあと感じた。

 雉真の家はやはりお屋敷だから丈夫だったのかな。住む場所と妻と母を失った金太が身体を休める場所があって本当によかったと思う。そして安子の小豆作戦は大成功。安子が炊いたまずいあんこの味で金太はこのままではいけない、と思ったのだろう。お菓子職人だった頃を思い出した金太はもう大丈夫。がんばったね、安子。

 戦争が終わったら、もう爆撃を受ける心配はなくなった。あとは前に進むのみ。気になるのは、出征した人たちのこと。稔、勇(村上虹郎さん)、算太(濱田岳さん)、喫茶店の息子・健一(前野朋哉さん)、どうかご無事で。