edamameのテレビブログ

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正気を失った美都里・・・「カムカムエヴリバディ」#21


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 稔(松村北斗さん)の戦死の知らせが届いてから半月が過ぎた。安子(上白石萌音さん)は泣いてばかり。美都里(YOUさん)は稔の死を受け入れることができず、食事もあまり食べられない。安子が気を利かせて温かいお味噌汁を用意したが、美都里はそれをはらいのけて、安子にかかってしまう。

 勇(村上虹郎さん)は千吉(段田安則さん)から早く大学を辞めて雉真繊維の後継ぎになるように言われる。勇は野球人生が終わるのはつらいが、仕方ないとあきらめている。

 寝ている美都里の部屋へ安子が洗濯物を届けると、美都里は安子を疫病神と罵り、「この家から出て行かれえ。」と言う。あまりの暴言にショックを受ける安子。

 安子は部屋に戻り、るいをぎゅっと抱きしめる。そこへ野球道具が入った大きな木箱を持った勇がやって来たので、るいを手放す安子。勇はるいは野球の「塁」に由来すると思い込んでおり、るいに野球をやらせたいようだ。安子は勇にるいの名前の由来を説明しようとすると、急に勇が「あっ!」と声を上げた。安子が後ろを向くとるいが立っていた。るいが初めて立ったのだ。「すごいなあ。」とるいをほめる安子にやっと笑顔が戻ってきた。

 夜、千吉が帰宅すると、美都里が「安子さんをこの家から追い出してください。」と言う。安子を追い出し、るいは自分で育てたいと思っているようだ。玄関で物音がすると美都里は稔が帰って来たと思い、稔の名前を何回も呼び、泣き崩れた。

 千吉は安子に再婚を勧めた。るいは雉真の子なので、もし再婚すれば安子はるいと離れ離れになってしまう。るいと離れたくない安子は、どんなことでも我慢するからこの家に置いて欲しいと頭を下げる。

 夜遅く、勇が安子の部屋にやって来た。勇は安子にお金の入った封筒を渡し「この家を出て、るいと二人で暮らすんじゃ。」と言った。今日はこれでおしまい。

 残念ながら残った家族で頑張って生きていこう、とはならなかった。美都里は稔の死を受け入れられず、誰かのせいにすることで心を保とうとしていた。その誰かが安子だった。

 私がもし若かったら、美都里は本当にひどい姑だと思っていただろう。でも、美都里だってなりたくてあんなふうになったわけではない。それが分かるだけにこの状況が本当につらい。

 その点、勇は本当に優しい人だなあ。そして行動力も素晴らしい。そういえば安子と稔が結婚できたのは勇のおかげだった。今回も安子の幸せだけを考えてくれている。

 でもそんなにうまく行くだろうか。今日の最後は明るい希望というよりも心配のほうが多くて、よかったよかったと思うことができなかった。それでも今の状況は最悪なので、前に進むしかない。

 安子には試練が続くなあ・・・稔さん、安子のこと、どうか空から見守ってあげてください。