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「キングオブコント2023」のまとめとちょこっと感想


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 コント日本一を決める「キングオブコント2023」が2023年10月21日に放送された。決勝に出場するのは10組で、上位3組がファイナルステージに進む。審査員はかまいたち山内健司さん、ロバートの秋山竜次さん、バイきんぐの小峠英二さん、東京03飯塚悟志さん、ダウンタウン松本人志さんの5名で、それぞれが100点満点で採点をする。ファーストステージとファイナルステージの合計点が一番高かった組が優勝となる。MCはダウンタウン浜田雅功さんとTBSアナウンサー日比麻音子さん。

 備忘録としてコントの要約と私(アラフィフのテレビ好き)の感想もちょこっと書いておく。

ファーストステージ

1 カゲヤマ (469)

取引先に着いた会社員2人。後輩のミスを謝罪するため、先輩だけ奥の部屋へ。先輩が気になって、後輩がそっとふすまを開けると、そこには裸で土下座をしている先輩が。ふすまを開けるたびに向きが変わったり、上着を着ていたり。

トップバッターにふさわしい、勢い全開のコントだった。男子小学生が好きそうな感じかなあ。裸芸なのに下品に見えなくて、面白かった。

ニッポンの社長 (468)

海外に旅立つ女性を追いかけろと言う男とそれに反発する男の戦い。殴るだけvsナイフ&ピストル。それなのに勝負はなぜか互角。

バイオレンスな路線を終始貫いていたところが面白かった。刺されても撃たれても不死身のケツさんの設定がじわじわ来る。

3 や団 (465)

意味不明な言葉の演技指導で気に入らないと灰皿を投げる演出家。演出家を怖がる俳優と全然怖がらない俳優の対比。軽い灰皿が壊れてしまい、重いガラスの灰皿に交換されると、演出家の態度がなぜか弱気になる。

3人ならではのコント。ガラスの灰皿を投げたら大変なことになる、と思ったけれど、演出家もそう思っていたというのが面白い。ガラスの灰皿を雑に置いたとき、それがちょっと回転して、止まるまで待つ時間が好き。

蛙亭 (463)

電話で彼氏に突然フラれてしまった女性と、買った寿司を転んで潰してしまった男性の会話。自分のほうがつらいアピール合戦。中野周平さんの服の色合いが玉子のお寿司で、オチにも使われた。

フラれたほうが圧倒的につらいと思っていたのに、中野さんの論理的トークにそれが揺らいでしまうのが面白い。中野さんのキャラ設定を最大限に活かしつつ、存在感あるイワクラさんのバランスが絶妙。

ジグザグジギー (464)

お笑い芸人が市長に就任し、記者会見を行う。マニフェスト大喜利の解答のようにフリップで次々に見せていく。IPPONグランプリの松本チェアマンのモノマネも。広報担当が市長や調子に乗る記者の暴走を諫める。

こんな記者会見だったら若者も政治に関心を持てていいかも!前半のマニフェストの部分は決勝で一番笑った。宮澤聡さん(市長役)が子供の学年主任の先生に似ていたのもよかった。

6 ゼンモンキー (456)

神社で親友の彼女を取った男と取られた男がけんかをしている。そこへ片思いをしている高校生がお参りにやって来た。男たちは高校生を応援したが、3人の男が好きなのは同じ女性と判明。そしてその女性が選んだのはなんと高校生だった。

雰囲気が違う3人の個性が生きるコント。気が弱そうなのに自分の軸を持っていて、会話の合間にちょこちょこお賽銭を入れる高校生のキャラクターが面白かった。

7 隣人 (460)

落語家がチンパンジーに落語を教える。そっぽを向いているチンパンジーに落語を見せる落語家。落語家がチンバンジーの言葉に変えるとチンパンジーは好反応。ついにそばを食べる落語をチンパンジーが習得し喜ぶ落語家だったが、チンパンジーが脱走してしまう。

まさかの人間とチンバンジーのコント。チンパンジーは被り物をしているので顔や表情は全く見えない。たった2人の舞台で1人の表情を封印する勇気に拍手。設定の独創性は今回のなかでナンバー1。コンビ名と芸風のギャップがたまらない。

ファイヤーサンダー (466)

サッカー日本代表の名前が次々に呼ばれるのを真剣に聞くユニフォーム姿の男。名前が呼ばれずにがっかり。でもその男は選手ではなく、モノマネ芸人だった。一緒にいたのも監督のモノマネをする芸人。選手が監督に選ばれなかった理由を聞くと・・・。

選手じゃなくてモノマネ芸人だったという超意外な展開。それがクライマックスと思いきや、続きも面白い。なんでもネタにしようとするモノマネ芸人のプロ根性がリアルっぽい。

サルゴリラ (482)

マジック特番の打ち合わせ。マジシャンがディレクターにいくつかマジックを見せるが、どれも却下されてしまう。最後に出て来たマジックは靴下に入ったにんじんを箱に入れるとペンチに挟まれたピーチになる、というものだった。

文字にすると全然面白さが伝わらないのがもどかしい。マジシャン役の児玉智洋さんの作る風変わりなマジシャンの世界観に完全に引き込まれた。決勝の最年長コンビだと言うが、どうして今まで知らなかったんだろう。

10 ラブレターズ (464)

彼女の両親にあいさつに来た男。アパートには、母親と大きなワンコがいる。犬が吠えると隣に住むVTuberが壁を叩き、母親がそれに激しく応戦。やっと父親が帰宅したので、「娘さんを僕にください」と男は渾身の力を込めて言う。

緊張して彼女の家に挨拶に行ったら隣人トラブルに巻き込まれる。こんなシチュエーション、よく思いつくなあと感心する。ハラハラして目が離せなかった。コントが終わって暗転したとき、ちょっとホッとしちゃった。

ファイナルステージ

 ファイナルステージに進んだのは、サルゴリラ、カゲヤマ、ニッポンの社長の3組。1位のサルゴリラと3位のニッポンの社長の点差は14点。ニッポンの社長がまだ準備が出来ていないのにコントが始まりそうになるというハプニングが発生。スタッフの連携ミスだと思われるが、浜ちゃんがキレて(本気かパフォーマンスかは不明)、日比アナが謝罪してどうにか収まった。

ニッポンの社長 (ファイナル466、総合得点934)

病院の手術室。医者と麻酔で眠っているはずの患者。医者が患者の内臓を次々に取り出していくと、患者から「出し過ぎちゃう?」とツッコミが入る。取り出した内臓を雑に戻したり、患者の体内から紛失していた医師免許証カードが出て来たり・・・。

ファーストステージが”動”なら、ファイナルは”静”。今度は何が出てくるんだろうとワクワクしながら見た。最後に出した臓器がピクピク動いていたことに気を取られたため、肝心なオチを聞き逃してしまったのが悔やまれる。

2 カゲヤマ (ファイナル476、総合得点945)

部長と部下がいるオフィス。部長のデスクにウンチが置かれた事件の犯人がDNA鑑定の結果、部下だと判明した。部下は部長に「僕はどうなるんですか。」と聞き、さらに部長の娘と結婚したいとまで。すると今度は部長が退職すると言い始める。

あまりに汚い設定だったので、想像力をゼロにして見た。人間はものすごく追い込まれると不思議なくらい冷静になるようだ。実は深いコントだったのかも。

サルゴリラ (ファイナル482、総合得点964)

高校球児と監督の会話。試合に勝てず落ち込む選手を監督が励ますのだが、なぜか監督はすべて魚に例えて話す。魚の例えにあからさまに嫌悪感を出す選手と、それでもなお魚の例えを使い続ける監督。

監督はまた魚に例えるだろうなあと期待して、そのとおりになるのが心地よかった。人生という魚、夢という魚、時間という魚、後悔という魚・・・。私もどこかで「○○という魚」を使いたい衝動に駆られている。

最後にひとこと

サルゴリラという新しいお笑いスターが生まれた瞬間に立ち会えてとてもうれしい。今回決勝に出た芸人さんがこれからもますます活躍できますように。楽しい秋の夜長をありがとうございました。