edamameのテレビブログ

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「ジャニーズ事務所記者会見(2023/10/2)」とその後の報道を見て


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 ジャニーズ事務所が2023年10月2日に再び記者会見を行った。社名をSMILE-UP.に変更し、性加害を受けた人たちへ救済を行う。また、新たに会社を設立し、タレントのエージェント業務を行う。その社名はファンからの公募で決まるという。

 その後の質疑応答が問題になった。司会者が記者をアットランダムに当てているように見えていたが、実は指名を積極的にしていい記者と指名NGの記者のリストが存在していたというのだ。これは由々しき事態とテレビなどでは大きく取り上げているけれど、私はそんなことは正直どうでもいい。実際にNGリストの記者を指名していたし。それよりも知りたいのは過去に何が起きていたのか、なぜ報道されてこなかったのか、そして今後、芸能事務所とテレビ局の癒着をどう変えていくかである。

 東山紀之氏によると被害を申し出た人は478人(2023年9月30日時点)。こんなにも人数が多いとは。私はテレビ局の罪もとても重いと感じている。2004年の東京高裁の判決でジャニー喜多川氏が性的虐待をしていたことは事実と認定されたにもかかわらず、その報道はほとんどなされなかった。もしそのタイミングで全社一斉に報道していたら、つらい思いをする人がそれ以降は増えなかったのに。もちろん一番悪いのはジャニー喜多川氏であり、それを黙認していた事務所の人間である。でも、各方面の不祥事を赤裸々に暴いてきたテレビ局がジャニーズ事務所に関してはダンマリだったのはがっかりとしか言いようがない。「報道のTBS」って言われていたのはなんだったんだろう。

 そして、会見後に報道されたのはジャニーズ事務所の看板が撤去される様子と、それを悲しむファンのインタビュー。私はこれこそ茶番だと思う。ジャニーズって、英語で書くとJohnny's。ジャニーのもの、という意味。もうジャニー喜多川氏は犯罪者としてみんなの知るところとなったのに、それが消えるのを悲しいこととして報じるのは違和感がある。もちろん人の感想はそれぞれなので、看板が取り外されて悲しむ人もいるだろう。でもそれをあえて取材する必要はあるのだろうか。ジャニーズの看板がなくなることは寂しい、という印象操作をしているようにしか見えない。そこには被害者への配慮のかけらもない。

 しばらくしたら今度は新しい事務所名やグループ名が発表されてワイワイした感じで報道されるんだろうなあ。茶番パート2。それでも、新グループ発表時に気概のあることを言うタレントが出てくることをちょっとだけ期待している。