嵐の二宮和也さんがYouTubeで「ジャにのちゃんねる」というチャンネル名で動画配信を始めた。芸能人のYouTuberはたくさんいるので、それだけでは驚かないのだが、ジャニーズ事務所の他グループのメンバーを仲間に入れて動画を作っていくという。ジャニーズの人気者が複数出るというのであれば、ふつうにテレビで放送しても間違いなく視聴率が稼げそうな内容だ。
これはYouTubeとテレビ番組の違いがなくなったということだと思う。娯楽というカテゴリーにおいて、今までは「万人受けを目指すテレビ番組」と「マニア向けのYouTube」という、漠然とした棲み分けがあった。でもこの「ジャにのちゃんねる」によって「万人受けするYouTube」の時代が来たと私は感じている。
私は日曜日の朝は「シューイチ」を見ている。中丸くんの大ファンというほどではないが、「まじっすか」という彼のコーナーでは何をやるんだろうと毎週楽しみに見ている。たぶんテレビの視聴者の多くはそういうライトな感じでテレビを楽しんでいると思う。
そのライトな熱量のままYouTubeが楽しめるというのは、すごいことだ。「この人たちが出ているから見る」ではなく、「なんとなく面白そうだから見る」ことがYouTubeでできるようになるというのは、YouTubeとテレビは同じ土俵に立ったということを意味するのではないだろうか。
私は「ジャにのちゃんねる」に出ているメンバー（今のところ３人しか発表されていないが）はみんな好き。でも、もし彼らが単独でYouTubeをやったら熱心に全部見るかというと、たまに見る程度になると思う。
それが複数のメンバーでやるとなればグーンと期待度は高まる。「シューイチ」を見るのと同じ感覚で「ジャにのちゃんねる」を見ることができる。私はこの「ジャにのちゃんねる」はYouTubeにおいて、ターニングポイントになりそうな気がする。もしかしたら近いうちにアンチYouTubeを公言している明石家さんまさんも参入したりして。
私はテレビとYouTubeは敵対するものではなく、共存するものだと思っている。制作側にとって両者は大きく違うだろうが、一般市民にとってはどちらも娯楽。テレビで作ったほうが良質のものはテレビで、YouTubeで作ったほうが面白いものはYouTubeで見ることができたら、ニッポンのエンタメは最強だと思う。
さて、今日の「ジャにのちゃんねる」で発表される４人目は誰だろう？
