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ジャニーズ性加害報道について感じたこと


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 2023年8月29日、ジャニーズ性加害について「外部専門家による再発防止特別チーム」が調査報告を公表した。テレビのニュース番組でも取り上げられていたが、ジャニーズ事務所のウェブサイトでも調査報告書を閲覧することが可能である。公表版は71ページで、2ページにまとめられた概要版もある。

 ジャニー喜多川氏は1970年前半から2010年代半ばの間、多数のタレントに対して性加害を行っていた。少なくとも数百人の被害者がいる。ジャニー喜多川氏の姉・メリー氏やジャニーズ事務所のスタッフもその状況を把握しながらも見て見ぬふりをしていた。多大な権力を持つジャニー喜多川氏の性加害を未成年のタレントが拒否することは困難だった。

 また、この背景として、会社が同族経営であることや性加害についてマスメディアが沈黙を決め込んでいたことなどについても言及している。

 再発防止策として、ジャニーズ事務所は被害者に謝罪をし、被害者救済措置制度を構築すること、二度と少年に対する性加害をはじめとする人権侵害を行わせないことを表明すること、ジュリー氏の代表取締役社長を解任することなどを打ち出している。

 私はこのジャニーズの性加害報道に心がザワザワしている。つい最近の日本において一人の人間が数百人の未成年の子供に対して性加害をしてきたこと、そしてそれを周囲の大人が見て見ぬふりをしていたこと、性加害が行われていた場所がスターを生み出し続けている華やかな芸能事務所であったこと、マスメディアが忖度をして一切それを報じてこなかったこと。ジャニー喜多川氏は故人であり、様々なことが明らかになっても本人が謝罪や罪を償うことができないこと。

 また、私たちがジャニーズのタレントが出演するテレビ番組を好んで視聴し、CDを買うことで、彼らが絶大な人気を得ていたことが、結果的に性犯罪を長期間隠蔽することにつながっていたということも気分が悪い。

 ジャニーズのタレントさんがジャニー喜多川氏とのエピソードを話す場面を思い出す。当時は「You、〇〇しちゃいなよ。」という口調が面白くて、笑って聞いていた。また、氏が亡くなる直前のエピソードも複数聞いた記憶がある。「Show must go on.(=何があってもショーは続けなければならない)」という名言もあった。もちろんそれらのエピソードには性加害のかけらもなかったが、数百人に対して性加害を行った人間の話を楽しんでいたことに嫌悪感を覚える。

 近いうちにこの調査報告を受けてジャニーズ事務所が会見を行う。新社長が誰になるとか、会社の名前が変わるのかどうかは、私は正直まったく興味がないが、きっとマスメディアはそればかり報じるのだろう。