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この番組の醍醐味回!「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」


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 金曜日の夜7時は「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」を見ている。簡単そうで意外と答えられないクイズ番組というのが売りだが、答えを導き出すまでに垣間見える解答者の性格や、小学5年生の子供たちの豊富な知識&説明力が面白い。

 7月7日の放送は、まさにこの番組の醍醐味が集結した回となった。3組目の解答者として登場したのは、関根勤さんと関根麻里さん親子。正解を重ねて8問目。問題は「水の中で花を咲かせる植物もある。YesかNoか。」

 関根勤さんが松坂慶子さんの「愛の水中花」という曲を思い出すが、救済「全員オープン」を使う。

 フリップにYes(水の中で花を咲かせる植物がある)と書いたのは、りさちゃん、まりかちゃん、りんたろうくんの3人。Noと書いたのは、りづちゃん、るういくんの2人。

 関根麻里さんが「自信のある人?」と聞くと、りんたろうくんとるういくんが手を挙げた。ふたりとも95%自信があると言う。

 Noと答えたるういくんは「花が咲く理由は虫や鳥に目立たせるため。魚が花粉を運ぶのは聞いたことがない。」と言い、りづちゃんは「空気に触れていないと発芽しないから。」と続ける。

 するとそれを聞いたまりかちゃんは花粉のことが引っかかり、Noに答えが傾き始める。りんたろうくんは「こういう花は空気を通すための管があると聞いたことがある。」とYesと答えた理由を言う。

 関根勤さんが小学生にもう一度答えを聞くと、最初はYesと答えていたりさちゃんとまりかちゃんがNoに答えを変え、Yesはりんたろうくんだけになった。りんたろうくんは自分だけがYesで不安になりながらも「僕はYes」とはっきりと答えた。

 それを聞いた関根勤さんはりんたろうに賭けようと「Yes」と解答する。正解が発表される前にりんたろうくんは「怖い」とポツリ。

 答えは「Yes」だった。関根さん親子はりんたろうくんの席に行ってハイタッチ。りんたろうくんは「やった~!」と喜びが爆発。周囲の小学生も拍手喝采

 水中で花を咲かせるのはバイカモ(梅花藻)という植物。小さくて白い花が水中に咲いている様子が映し出される。受粉は虫媒介と水媒介で意見が分かれており未だにはっきりしていないということだった。

 一人だけ答えが違って不安だけれど正しかったはず、と主張を変えなかったりんたろうくんに感動した。一緒に見ていた高校生の息子もりんたろうくんのことを「つよっ!」と言っていた。

 そして、多数決の結果よりもりんたろうくんの答えを選んだ関根勤さんもかっこいい。勇気を出して発言し、それが採用されるという経験はりんたろうくんの財産になったに違いない。また、るういくんはじめ周りの小学生がりんたろうくんの正解に喜んでいたのも良かった。

 関根さん親子は最終問題までたどり着くが、賞金獲得ならず・・・。いつもは最終問題が一番ドキドキして盛り上がるのだが、今回はそれよりも8問目が圧倒的に面白かった。最終問題よりも途中のほうが盛り上がるというのはかなりレアケースだと思う。

 多数派が必ずしも正解ではないという事実と、民主主義のなかに暮らしていることの折り合い。クイズ番組を見て、哲学を考えることになるなんてね。