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エントリーナンバー4431番、オードリー!「だが、情熱はある」第9話


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 オープニングはM-1グランプリ2008の敗者復活戦会場から。競馬場で開催された敗者復活戦には58組の芸人さんたちが参加している。そのなかにオードリーや南海キャンディーズもいる。

 さて、時は少し遡って2006年。若林さんは放送作家から春日さんのツッコミが下手くそだと指摘される。むつみ荘でのトークライブ映像をチェックしていた若林さんは、春日さんのズレたツッコミに若林さんがツッコむスタイルを思いつく。春日さんにピンク色のベストを着せ、春日というキャラクターを作る。オードリーの新しいスタイルの漫才を見た谷ショーさんは、ふたりを茨の道ではなく足つぼの道と例えた。歩けば歩くほど身体にいいし、じきに痛くなくなりそうだと。

 ところが自信満々でエントリーしたM-1 2006は二回戦敗退。若林さんは落ち込むが、春日さんは変わらない。俺は面白くないと自暴自棄になる若林さんを彼女や祖母は面白いと励ました。

 新人コント大会に出場したオードリーは、渡辺正行さんから「いいね。面白いよ。」と褒められた。若林さんはうれし泣き。

 2008年、若林さんは家を出て独立。M-1は準決勝まで進んだ。ずっと芸風を変えていないのに今回は評価されたことを不思議がる若林さんに、谷ショーさんはネタが馴染んできたと伝えた。

 一方、しずちゃんとの人気に開きが出て来た山里さん。そんな折、二人は東京への引っ越しをマネージャーに打診される。街ロケの休憩中、山里さんは島プロデューサーに妬みが増えていく一方だと言うと、彼女も視聴率が取れずに悔しい思いを抱えていることを吐露。しずちゃんは映画のフラガールも大ヒット。山里さんは2006年のM-1は欠場した。

 山里さんに日本アカデミー賞受賞者へのインタビューという仕事が入った。俳優たちの独特な雰囲気に完全に飲み込まれた山里さんは逃げるように会場を去る。そんな折、付き合っていた彼女はイタリアへ旅立って行った。

 山里さんは再びM-1にチャレンジしていた。笑いを分析し、必死にネタを作る。

 2008年のM-1。オードリーと南海キャンディーズは決勝には進むことは出来ず、敗者復活戦の会場にいた。2組ともGブロック。南海キャンディーズと入れ替わりにオードリーが舞台に上がり、ネタを披露。何度も笑いが起こる。

 そして日も暮れ、いよいよ結果発表の時がやってきた。「残りの9組目。エントリーナンバー4431番、オードリー!」会場は拍手と歓声に包まれる。「オードリー!」という掛け声のなか、若林さんと春日さんはMCと一緒にタクシーに乗り込み、決勝の会場へ向かった。

 敗れた南海キャンディーズ。山里さんは「しずちゃん、来年ストレートで決勝行くよ」と言うと、しずちゃんも「うん。」と答えた。実際にそのとおりになった。

 M-1決勝で、オードリーはズレ漫才を全国ネットで披露。優勝はしなかったが、春日さんのキャラクターは大きなインパクトを残した。その数か月後、山里さんと若林さんは出会い、番組が作られ、その番組から日本を代表するヒップホップアーティストが生まれることになるのである。今回はこれでおしまい。

 9話にして最高の回だった。リアルタイムで見ていた2008年のM-1決勝が思い出され、胸が熱くなった。今までの孤軍奮闘で戦ってきた若林さんの苦労が報われた瞬間だった。本当は孤軍じゃないんだけれど、本人的には孤独だったんだろうなあ。

 でも私が今回一番好きなシーンは、M-1敗者復活戦ではない。その前の新人コント大会で、渡辺正行さん(ご本人登場)がオードリーの笑いを面白いと評価してくれて、帰り道にひとりで若林さんがうれし泣きをしているところ。私も思わずもらい泣き。渡辺正行さんの好感度も急上昇中。

 また、ずっと密かに待ち望んでいた警官役の柳沢慎吾さんの「あばよ。」も見られて大満足。そして、オードリーの漫才のネタに”柳沢慎吾さんのテクノカット”が登場していたのを見て、なんだかスッキリ。伏線回収をしたような気分になった。もともと慎吾ちゃんの高校野球や刑事のネタは大好きなのでキャスティングはうれしかったのだが、ここにつながっていたとは・・・。オードリーの漫才を完璧に覚えていたらもっと前から気づけてたのかと思うとちょっとだけ悔しい。

 それとクスッと笑っちゃったのは、若林さんのお父さんがオードリーのエントリーナンバー4431番を、バースと掛布の背番号と言っていたシーン。野球好きが数字に反応するの、すごく分かる。2008年の時点でもだいぶ前に引退しているんだけど、まだ覚えているんだろうなあ。私にも思わず反応しちゃう数字がある。ついでなので書いちゃうと41と14。41は巨人のサイドスローピッチャー、14は広島の今は亡き炎のストッパー。分かる方がいたらうれしいな。

 さてドラマに話を戻そう。M-1で時の人となったオードリーは、売れっ子芸人としてハッピーに暮らせるかと思いきやそうでもないらしい。また、一足先に売れていた南海キャンディーズももがいている。次回はまたしんどい展開に戻っちゃうのかなあ。でもきっと大丈夫、若林さんは面白いから。