edamameのテレビブログ

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「ブラッシュアップライフ」第1話&第2話を見て


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 突然の事故で33年の生涯を閉じた麻美(読みかたはあさみ・安藤サクラさん)。徳が足りていないので、死後案内所の受付係(バカリズムさん)に来世はオオアリクイだと告げられる。オオアリクイを回避したい麻美は、もうひとつの「同じ人生をもう一度歩み、徳を積むコース」を選んだ。

 そして、すぐに2周目の人生がスタート。保育園のクラスメイトのパパと先生の不倫をうまく阻止したり、レアな色のたまごっちを早めに買ってもらったり、1周目の経験を活かして2周目を過ごしていた。

 高校までは同じ人生を歩んでいた麻美だったが、大学の学部を薬学部に変更。そのため、1周目の彼氏(松坂桃李さん)とは知り合うこともない。

 成人式のあと、麻美は同級生たちと一緒にカラオケに行く。仲間のなかでは歌が上手い福ちゃん(染谷将太さん)は音楽の道に進むと宣言。周りも調子のいいことばかり言って、福ちゃんをその気にさせている。麻美はそれがうまくいかないことを知っていたが、助言をするのは思いとどまった。音楽で花は咲かず、離婚もしたけれど、その後、福ちゃんは再婚し、子供が生まれることを知っていたからだ。

 麻美は大学を卒業し、薬剤師となって、調剤薬局で働き始める。待ち時間が長いとクレームを言う人もいるが、1周目の地方公務員の窓口に比べたら朝飯前。

 ある日電車に乗っていると、中学時代に嫌っていた三田先生、通称・ミタコング(鈴木浩介さん)を見かける。友達に送信しようとミタコングをこっそり撮影していると、近くの女性が突然ミタコングの腕をつかみ、「触られた!」と叫んだ。ミタコングは駅員に捕まるが、麻美が撮影した動画が証拠となり無罪放免。動画に映っていた痴漢の真犯人は、なんと麻美の1周目の職場の上司だった。

 1周目では痴漢の冤罪で教師をクビになっていたミタコングを、2周目で麻美は救った。麻美の家にミタコングがお礼の品を持ってやってきた。ついでに、授業中にミタコングが取り上げた麻美のゲームボーイアドバンスが、10年の時を経て麻美のところに戻ってきたのだった。第2話はこれでおしまい。

 私が第1話と第2話を見て、一番印象に残っているのは、麻美が福ちゃんに助言をしなかったところ。麻美は自分の脳内で、ミュージシャンでは成功しないと福ちゃんに話すシミュレーションをしたうえで、アドバイスを止めた。

 そのシミュレーションのシーンを見て、私はてっきり麻美が福ちゃんに話してしまったのかと思っていた。このおめでたい場所で言わなくてもいいのにとか、人には人の人生があるのにとか、チャレンジに水を差すようなことを言っていいのかとか、いろいろな思いが頭をグルグルしていた。

 そうしたら、それはシミュレーションだったと分かり、ちょっと安心した。そして、その理由にハッとした。それはその場が白けるからではなく、福ちゃんは音楽の道では成功しなくて離婚もするけれど、その後再婚し子供が生まれるという未来があるから、だった。もし音楽でない道に進んだら、その道で成功するかもしれないし、離婚もしないかもしれない。でも、それは同時に、再婚はしないし、再婚相手との子供にも会えないことを意味する。それは寂しい。

 私も大学で違う勉強をしていたら、違う職業だったら、と思うことはあるけれど、もしそうだったら夫とは出会っていないし、子どもたちとも会っていなかった。今の暮らしに100%満足している訳ではないが、そう考えると人生のやり直しなんてしたくないなあ。

 なんだかよく分からないけれど、ブラッシュアップライフを2話見て、不平不満を言ってないで今の人生を楽しもうという気持ちになった。ドラマを見てこんな気持ちになるなんてね。