まりりん(水川あさみさん)から「人生何周目？」と聞かれて、驚く麻美(安藤サクラさん)。「4周目。」と勇気を出して答えると、まりりんは「私、5周目。」と続けた。少し前から、まりりんは当時はまだ存在していない「盛ってる」や「イオン」という言葉を出して麻美にかまをかけ、麻美が人生1周目ではないことを確信していたのだった。
死亡案内所で来世はオオアリクイに食べられるシロアリと言われた、とまりりん。麻美もシロアリだったと話を合わせる。ここでオオアリクイだったとはとても言えない。まりりんが生まれ変わる目的は2つ。ひとつは人間に生まれ変わるため、そしてもうひとつのとても重い目的をまりりんは麻美に順を追って話し始める。
まりりんの1周目の人生は、麻美、みーぽん(木南晴夏さん)、なっち(夏帆さん)と仲良し4人組だった。まりりんは、福ちゃん(染谷将太さん)と付き合っていたが、しーちゃん(市川由衣さん)との浮気が原因で別れたことや保育士だったことを麻美に話す。
そして話は本題へ。みーぽんとなっちが飛行機事故で亡くなってしまったのだという。原因はスペースデプリ(宇宙ごみ)。そこで、まりりんは来世はパイロットになることを決意。自らの操縦でスペースデプリをよけ、事故を回避するためだ。パイロットを目指すまりりんは学校の休み時間も勉強したが、そのせいでみーぽんたちと友達になるきっかけを失ってしまう。
まりりんは人生2周目で晴れてパイロットになったものの、自分がいなかったせいで麻美が交通事故に遭ってしまったのがショックで体調を崩し、飛行機事故を防ぐことは出来なかった。3周目、4周目もパイロットになって人生をやり直すがうまくいかず、現在5周目だと言う。
まりりんと麻美はプリクラを一緒に撮り、今度はみーぽんたちとカラオケに行こうと話して、二人は別れた。
それから1ヶ月後、飛行機事故が起き、まりりん、みーぽん、なっちが死んでしまった。お葬式で会ったごんちゃん(野呂佳代さん)と福ちゃんと朝まで話し、麻美は悲しみを紛らわせる。
それから3年の月日が流れた。仕事帰りに麻美は「近藤さん。」と声をかけられる。声の主は人生1周目の市役所で働いていたときの後輩・河口(三浦透子さん)だった。河口は人生8周目だと言う。人生をやり直している人に会ったのはまりりん以来。
うれしくて麻美は部屋に河口を呼んだ。河口は同じような人生を繰り返していると話す。どこまでなぞれるか、ゲーム感覚で面白いという。河口の来世はアオサギ。ウニよりはよさそうだと麻美は思う。
39歳になった麻美は研究に没頭していた。そんなある日、仕事帰りに建設現場の前を通った麻美は、落下した鉄骨にあたって死んでしまう。
死後案内所の受付係(バカリズムさん)に来世は「人間」だと告げられる麻美。念願の人間に生まれ変われる。ところが、麻美は来世のドアを開けずに人生をやり直すと決めた。受付係から次でやり直しは最後と伝えられると、麻美は気合を入れて、今世のドアを開けた。
5周目は徳を積むためではなく、今世をよりよいものにするために生きる、と決めた麻美。保育園児の麻美は玲奈ちゃんに「ミヤオカサン ハ キコンシャ」というおまじないを伝えると、玲奈ちゃんは「だるまさんがころんだ」を「ミヤオカサン ハ キコンシャ」に言い換えて遊んでいた。今回はこれでおしまい。
まりりんは、1周目の人生で友達だったなっちとみーぽんを飛行機事故で死なせないためにパイロットになった。友達の命を守るために人生をやり直しているのに、やり直しの人生では勉強がたいへんで、まりりんはなっちやみーぽんと友達になっていない。それでも友達を救いたいと何度もパイロットになるまりりん。
この思いは胸を打つ。無償の愛というか、なんというか。見返りを求めないまりりんはとてもかっこいい。そして来週の予告では、なんと麻美がパイロットの制服を着ていた。まりりんと麻美で飛行機事故を回避することになるのかな。いよいよクライマックスに入って来たなあとドキドキが増す。市役所職員→薬剤師→テレビ局社員→研究医。そして最後に選ぶ職業はパイロット。どうか麻美の最後のやり直し人生が幸せでありますように。
