edamameのテレビブログ

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「三千円の使いかた」楽しんでる?


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 土曜日の夜に放送中の「三千円の使いかた」。私は主人公の母・智子(森尾由美さん)が入院する回(第3話)はうっかり見逃してしまったが、それ以外は全部見ている。お金という視点から家族のことや生き方を考えるというとても興味深いドラマだ。うさんくさい節約アドバイザーの黒船スーコ(アンミカさん)のキャラクターが突出していて、たまに登場すると今度は何言うんだろうとワクワクする。

 でも、正直なところ、このドラマはあんまり感情移入ができなくて消化不良気味。ありふれた日常を描いている作品なのに、ありえない設定の「ブラッシュアップライフ」のほうが共感できるところが多いのが不思議である。

 その理由を考えてみた。美帆(葵わかなさん)は戸建ての家で保護犬を飼うという夢を叶えるために1千万円を貯金することを決意。一人暮らしを止めて実家に戻ったり、その夢を応援してくれなさそうな恋人と別れたり、節約セミナーに参加したり。それなのに、節約セミナーで出会った翔平(葉山奨之さん)と付き合い、プロポーズされる。さらに彼には教育ローン400万円が残っており、返済しなければならないことが発覚。美帆は結婚を思いとどまっている。←今ここ。

 コツコツ1,000万円を貯めて実現したい夢があるのに、400万円の借金のある人からのプロポーズ。この人しかいないと思うぐらい好きな人だったら返せない額でもないけれど、夢の実現が遅くなるのは確実。

 美帆がすごく犬が好き、保護犬に対して強い思いがある、というのなら結婚は「なし」かなあ。または、彼が運命の人で、強く結婚したい思いがあるなら夢はひとまず諦めるかなあ。そのいずれかになるのだろうけれど、美帆からはどちらにも強い思いがあるように感じられなくて、私はドラマに入り込めず、傍観者になってしまう。

 美帆の保護犬に対する熱い思いが感じられるエピソードや、彼とどうしても結婚したいと思わせるシーンがないことが原因かなあ。「僕は死にましぇ~ん」のセリフでおなじみの「101回目のプロポーズ」なんて、どれだけ二人の心の機微を描いていたんだろうと思う。「三千円の使いかた」は他の家族の話もたくさん出てくるので、どうしても美帆の話が薄くなってしまい、美帆は本当に保護犬を迎えたいのか、あるいは結婚したいのかが見えてこない。

 先週の「智子ご乱心」の回もそんな感じだった。離婚したいと思い詰めている智子が、夫に誘われてハワイ旅行に行っただけであんなに夫ラブになるなんて、なんだか置いてかれた気分。夫婦喧嘩は犬も食わぬ、っていうけどさ~。

 1話完結のお金にまつわる再現ドラマのような感じでありながら、連続するストーリーを持たせているので、なんだかどっちつかずでもったいないなあと思ってしまう。もしかして原作を先に読んでおいたほうがいいパターンかな。

 といろいろ書いたけれど、スーコも見たいし、美帆の決断も気になるしで、最終回まで見届けま~す。