edamameのテレビブログ

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空気を読む古市憲寿さん「徹子の部屋」


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 2022年4月19日の「徹子の部屋」のゲストは社会学者・古市憲寿さん。私は「真相報道バンキシャ!」や「中居正広のキャスターな会」での古市さんのコメントが好きなので、どんな雰囲気になるんだろうとワクワクして見始めた。古市さんと徹子さん、自由人 X 自由人でトークがとっ散らかると思いきや、むしろその逆だった。とても心地よい時間で、あっという間に終わってしまった。

 徹子さんは100歳になったら政治記者になりたいと思っているそうだ。100歳のおばあさんが総理大臣に質問したら絶対に答えてくれると。それを聞いて、古市さんは、老いていくことがネガティブに語られる世の中で、年を取っても前を向いて元気な人がいるのは素敵だと言った。

 私も本当にそう思う。日本の少子高齢化は個人レベルではどうすることも出来ない深刻な状況だし、たぶん日本の未来を明るいと思っている人はほとんどいないだろう。でも、だからと言って、どんよりした気持ちで年齢を重ねる必要はない。年を取っているほうが重宝がられることって、きっといっぱいありそう。約10年後、徹子さんが100歳で政治記者なら、私は60歳で何になろうかな。

 「徹子の部屋」に話を戻そう。私は古市さんがノルウェー留学をしたことも無類のチョコ好きであることも知っているので、その話題が出たときは知ってるよ~と思いながら見ていた。でも、それで終わらずに、古市さんは徹子さんがノルウェーに行ったときの話につなげてくれた。

 徹子さんは、ノルウェーのホテルでイプセンが座っていたという椅子に座り、静かに外を眺めていたという。いつも忙しそうにしている徹子さんの意外な一面。こんなエピソードを自然な流れで引き出せる古市さんって、聞き上手だなあと感心した。古市さんは空気を読まない発言が売りのコメンテーターだけれど、もしかしたら空気を読まない発言をするためにものすごく空気を読んでいるのかもしれない、とちょっと思った。

 自身の著書「ヒノマル」から戦争の話になったり、結婚観を話したり。徹子さんのことも古市さんのこともたくさん知ることができた。こんなに内容が濃くて見ごたえのある「徹子の部屋」はなかなかないだろう。私にとっては「神回」となった。