edamameのテレビブログ

テレビ番組の感想を思いつくまま書いてます ゆるりとした時間のおともに

和菓子を作る父の背中「正直不動産」第1話


スポンサードリンク

 第3話まですでに放送済みの「正直不動産」。「インハンド」以来の山Pドラマということで楽しみにしていたものの、なんとなく不動産屋さんのお仕事ドラマって想像できちゃうなあと思って録画したままにしていた。

 ところが、たまたま初回を見始めたら面白くて、一気に3話見た。口が上手で営業成績がトップだった不動産会社の営業マン・永瀬財地(山下智久さん)は、たたりで嘘がつけなくなってしまう。正直に話すことによって、よからぬことが次々と起こるけれど、最終的には丸く収まるという展開。会社の利益よりもお客様を大事にする新人の月下(福原遥さん)や、絵に描いたようなやり手営業マン・桐山(市原隼人さん)とのやり取りも面白い。上司役のシソンヌ長谷川さんもいい味出している。

 

・・・と、このブログは当初3話分の感想をまとめて書くつもりだったのですが、各話に感じたことが多くあったので、1話ずつ書くことにします。そのためテレビ放送日から日にちが経っていますが、よかったらお付き合いください。

 

 さて、第1話は、和菓子職人をリタイアし、アパート経営を始めようとしている石田努(山崎努さん)の話。石田の娘・真紀(星野真里さん)は、父にはアパートの家賃収入でゆっくり老後を過ごしてほしいと思っている。

 契約時に永瀬は聞こえの良いことだけを言って、石田親子を安心させていた。しかし、契約書には口頭で説明していなかった中途解約ができることも書かれている。

 その後、祠を壊したたたりでうそが言えなくなった永瀬は、石田にアパート経営はリスクだらけだと言ってしまった。そして勢い余って、不動産なめないでください、とまで。

 永瀬の本音を聞いた石田は、真紀と話し合う。まだ和菓子を作り続けていたいと、当初2棟目のアパート建設予定地だった和菓子の作業場は残すことに。そして、本音を話す永瀬を石田は信頼し、契約済みの1棟目のアパート建設は予定どおり実行されることになった。めでたしめでたし。

 和菓子を作り続けたい父と、高齢の父を心配する娘。私は、登坂不動産に和菓子を持って来た石田親子のシーンが一番印象に残っている。和菓子を作る父の背中が大好きだった娘がそれを思い出して涙ぐみ、その娘の髪の毛を父が優しくなでているというシーン。

 老いて思いどおりにならないもどかしさとか、父を想う娘の優しさとか、母亡きあと父娘でがんばってきたこととか、いろんな思いがあるような気がして、思わず泣いてしまった。山崎さんと星野さんの演技に完全にノックアウトされたみたい。

 「不動産屋さんって本音と建て前、きっと違うよね~。 」とか「風が吹いたから、今から山Pの本音トークタイム!」とか、楽しんで見ていたはずだったのに、思いがけず感動している。

 私は正直者が馬鹿を見る世の中ではいけないと思う。ライアー永瀬改め、正直者永瀬に幸多かれ。

 

※第1話に登場した不動産用語まとめ

サブリース:不動産会社がオーナーから物件を借り上げ、入居者に転貸(又貸し)する仕組み

千三つ(せんみつ):千回のうち三回しか契約が成立しないということ。永瀬にとっては千の言葉のなかに真実は三つだけ。

両手:買い手と売り手両者から仲介手数料をもらうこと