夕食後、ひなた(川栄李奈さん)は錠一郎(オダギリジョーさん)や桃太郎(青木柚さん)と「ノストラダムスの大予言」の番組を見ている。「ノストラダムスの大予言」というのは、1999年7の月に空から恐怖の大王が降ってくる、という予言。ひなたは、人類が滅亡する日に短い結婚生活だったけれど幸せだった、と五十嵐と手を握り合う妄想をしていた。
ある日の朝、錠一郎は朝ドラの「おんなは度胸」を見ているが、テレビの映りが悪い。るい(深津絵里さん)がテレビをポンと叩くと一瞬でテレビが直った。るいは満足げな表情をしている。
ひなたは7年後に地球が滅亡すると本当に信じているので、映画村の来場者数を増やす意味があるのかと思っている。榊原(平埜生成さん)はそうであったとしても、自分は最後まで映画村のため、撮影所のために働きたいと話す。
そこへすみれ(安達祐実さん)と一恵(三浦透子さん)がやって来た。すみれはテレビの仕事がいそがしく、映画村のステージに出ていなかった。榊原はすみれの仕事が順調でうれしいが、仕事が減っている大部屋俳優を助けようと必死だ。
桃太郎が通っているのは、小夜子(新川優愛さん)が国語の先生をしている高校。国語が苦手な桃太郎は小夜子から「サラダ記念日」を貸してもらう。「サラダ」記念日を「小夜子」記念日と文字ってひとりにやけている。
五十嵐(本郷奏多さん)は映画村のまばらなお客さん相手の仕事にイライラ。それを見たひなたは大部屋俳優が出来る企画を懸命に考えていた。
ひなたが仕事帰りに暗い夜道を歩いていると、レジ袋が飛んできた。それにびっくりしたひなたは、お化け屋敷の企画を思いつく。
映画村の休憩所のラジオからは「ムーンライト伝説」が流れている。ひなたが榊原にお化け屋敷を提案しているところに轟監督(土平ドンペイさん)がやって来て、お化け屋敷の演出を引き受けると言う。
ある夏の日、桃太郎が空き地の土管に座っていると小夜子が通りがかる。桃太郎の高校は甲子園出場を逃していた。まだレギュラーになれないが、サードを狙っているという桃太郎に小夜子は「長嶋みたい。来年はレギュラーとってね。」と励ました。桃太郎は長嶋の例えは古いなと思いながらも、「茂雄記念日」とニヤニヤしている。
桃太郎の「茂雄記念日」に、映画村のお化け屋敷がオープンした。五十嵐を含む大部屋俳優たちはお化けの扮装をして来場者を驚かせる。ひなたと榊原は頭に三角形の白い布を付けて受付。大勢の客がやって来て、初日のお化け屋敷は盛況だった。
お化け屋敷に出た俳優たちにお給料を渡すひなた。そこへ五十嵐がやって来た。お化け屋敷は仕事の減った大部屋俳優を助ける企画であることは理解しているが、時代劇俳優をやりたい五十嵐はイライラしている。
ひなたは今も「ノストラダムスの大予言」を信じている。「あと7年で地球が滅亡するんやったら私、一秒でも長く文ちゃんと暮らしたい。文ちゃんは？」とひなたは五十嵐に尋ねた。五十嵐はうつむいたまま。今週はこれでおしまい。
五十嵐、相変わらずイライラしているなあ。理想と現実のはざまでもがいているのが伝わってくる。そろそろ現実に目を向けて方向転換しないといけないと思いつつも、夢をあきらめきれないという状況。五十嵐推しの私は、2022年は時代劇はほぼやっていないよ、現代劇にシフトしたほうがいいよ、と教えてあげたいけれど、どこで気づくのか、それとも気づかないのか・・・
五十嵐が仕事に悩んでる一方で、ひなたは五十嵐と結婚したいと思っている。30年前の27歳って、微妙な年齢だったんじゃないのかなあ。現代の感覚だと「妖術七変化」でセリフのある役をもらえたときに結婚しておけばよかったのにと思ってしまうが、そのときはお互いに結婚するタイミングではなかったのだろう。
るいが無収入の錠一郎と結婚できたのは自営業だったから。一方、ひなたは会社員。この時代、女性の会社員は寿退社が一般的で、産休とか育休なんて、そもそも制度としてあったのかなあという時代。五十嵐のプライドという厄介な問題もあるかもしれないけれど、実際問題として安定した収入がない人との結婚は難しかったと思う。
とはいっても長く付き合っているひなたと五十嵐。いずれ結婚するだろうと思っている。それよりも、私が気になっているのは桃太郎と小夜子。小学生のときの桃太郎は「クレヨンしんちゃん」のしんのすけみたいに、小夜子を憧れのお姉さんと思っていてほほえましかったけれど、高校生の桃太郎と27歳の小夜子は妙にリアルでドキドキしてしまう。でも、私はあんまり進展してほしくないかなあ。桃太郎の淡い初恋というところで手を打って欲しい。
来週の予告動画を見ると、たいして大きな動きはなさそう・・・と思わせての急展開かな、と読んでいる。来週も楽しみ。
