edamameのテレビブログ

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これぞ大団円「カムカムエヴリバディ」#112(最終回)


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 A long time ago, at the same time as Japanese radio broadcasting began, a baby girl was born. That girl gave birth to a baby girl in the middle of the war. And that girl gave birth to a baby girl during a period of economic growth in Japan. This is a family story that spans one hundred years. 

 むかしむかし、日本のラジオ放送開始と同時に誕生した女の子がおりました。その女の子は戦争の真っただ中に女の子を産みました。その女の子は日本の高度経済成長期の真っただ中に女の子を産みました。これはある家族の100年の物語です。

 ウィリアム(城田優さん)のナレーションとともに、安子(上白石萌音さん)、るい(深津絵里さん)、ひなた(川栄李奈さん)が生まれたときのシーンが流れる。そしてひなたの英語講座のストーリーとして登場人物の様子が描かれていく。

 安子(森山良子さん)は健一(世良公則さん)の喫茶店「ディッパーマウスブルース」で、おはぎを食べている。その美味しさに感動する安子。フェスティバルの協賛でもあった「たちばな」という横須賀に本店がある全国展開しているお店のおはぎだ。店名に反応する安子だが、健一は「違う、違う。」と言い、その店の経営者は、岡山の闇市でおはぎを売っていた店のおやじに商いの楽しさを教えてもらったと説明した。「たちばな」という店名はその店にはためいていた文字からもらったという。安子はそれを聞いて、あのときの少年だと感無量だ。

 勇(目黒祐樹さん)がうれしそうにやって来た。安子が家に来るのが待ちきれなかったのだ。勇が連れて来た若い女性に、安子は思わず「きぬちゃん。」と声をかける。きぬの孫の花菜(小野花梨さん)だった。美作にいるきぬは夫が亡くなってから弱ってしまったが、安子のラジオを聞いて目を輝かせたと言う。安子は花菜に、絶対に会いに行くときぬに伝えてと言った。

 その後、安子は京都へ。ひなたの家で、算太(濱田岳さん)の写真を見ている。そこに吉右衛門(堀部圭亮さん)と吉之丞がやって来た。吉之丞を見て「吉右衛門ちゃん。」と声をかける安子に、吉右衛門がツッコミを入れる。60年ぶりの再会だ。

 安子とるいとひなたは、おまじないを唱えながら、あんこを炊き、ほどよいタイミングで鍋を火から下ろした。そして、ラジオを付けた。流れてきたのは大杉正明先生のラジオ講座。安子は机に置かれた「雉真稔」と記名されている辞書を見て、稔のことを思い出していた。そして、ひなたにアメリカの大学で本格的に英語と映画を学ばないかと誘った。台所でるいはうれしそうにそれを聞いている。

 ひなたがアメリカに行ったあと、それぞれの人生も様々な変化があった。

 健一が亡くなって一人で喫茶店を経営する慎一(前野朋哉さん)はあまりやる気が出ない。のちに、慎一はトミー(早乙女太一さん)の付き人となり、喫茶店は錠一郎(オダギリジョーさん)とるいが引き継ぐことになった。トミーは今でも偉大な現役のトランペッターだ。

 勇と桃太郎(青木柚さん)が喫茶店にいると、花菜がやって来て、慎一と勇に油揚げを渡した。桃太郎は花菜に一目ぼれし、「付き合ってください。」と告白。そして二人は翌年に結婚する。

 小夜子(新川優愛さん)は仕事を辞め、吉之丞(徳永ゆうきさん)の電気屋を手伝っている。子供は小夜吉と伝吉。のちに小夜子は小さな学習塾を始める。

 モモケン(尾上菊之助さん)はすみれ(安達祐実さん)と結婚。かつての共演から40年ごしのゴールイン。

 映画村の休憩所のテレビに時代劇「棗黍之丞2006」の宣伝が放送されている。主演は蘭丸(青木崇高さん)。それを見ている榊原(平埜生成さん)のところに、一恵が子供を4人連れてやってきた。一恵(三浦透子さん)は一子(市川実日子さん)の後を継ぎ、大勢の弟子をかかえるお茶の先生になった。榊原は定年退職するまで映画村で働き、時代劇のために奔走した。

 おしゃれをして出かけた一子は「腕組んで歩かへん?」と夫に言うと、夫はそれに応じる。一子の夫はなんと「コワモテの田中」にそっくりな「夫の田中(徳井優さん)」だった。

 回転焼きを焼いているのは花菜。すっかり大月の味を受け継いだと森岡(おいでやす小田さん)は花菜をほめる。桃太郎と花菜は京都へ移り、大月を引き継いだ。桃太郎は母校の野球部の監督にもなり、息子の剣も野球好きに育っている。ジョージは京都に移住し、桃太郎の野球チームのコーチになった。10年後、桃太郎は剣とジョージとともに雉真製のユニフォームを着て、ついに甲子園に行った。

 それでは今日はこのへんで、とひなたの声。英語講座が終了。

 懐かしい映像とともに、やっとここで「アルデバラン」が流れる。

 ひなたが映画村を歩いていると、ウィリアムに声をかけられる。来年も講座が続くのでホッとしているとひなたが言うと、ウィリアムはテキストが素晴らしいから当然だと言った。ウィリアムに聞かれ、ひなたは、るいが幸せに暮らしていること、安子が先週で100歳になったことを話した。

 ウィリアムは子供のときに映画村に来たことがあると話す。ふとウィリアムが手裏剣のキーホルダーを落とした。それを拾い、ひなたはウィリアムが初恋の相手・ビリーだと気づき、回転焼きを食べに行きませんかと誘う。お互いを「ビリー」「ひなた」と呼び合い、少し距離が近づいた二人は、映画村のなかを進んで行った。

 And this is the very end of a family story that spans one hundred years.

 「カムカムエヴリバディ」はこれでおしまい。

 ああ、本当に終わっちゃった・・・。最終回はちょっと駆け足だったけれど、とても素晴らしかった。知らないことが次々と明かされたり、過去とのつながりが見えたり。3世代のドラマはとても壮大だった。まさに大団円。

 100年を描いたドラマなので、2025年には、3代目ヒロインのひなたは60歳になっている。るいは81歳で、安子は100歳。人生ってあっという間だなあ、としみじみ感じてしまった。

 安子がるいと再会した2003年は、るい59歳、安子78歳。そのときは、もうちょっと早く再会出来ていたらよかったのにと思ったけれど、それから22年後、安子もるいも健在。失われたときを取り戻すには十分長い時間だろう。アメリカと岡山、住むところは違えど、お互いを想う素敵な時間を過ごしていたらいいなあ。

 それから、ひなたがアメリカに留学しているときは、安子にもたまに会っていたのだろうと想像する。安子がるいにしてあげたかったことをひなたにやっていたのかなあ。もしそうだったら、安子は幸せだよね。ひなたはおばあちゃん孝行していると思う。

 「カムカムエヴリバディ」にはたくさんの心に残る言葉があった。私の人生の指針にしたい言葉もあったので、忘れないうちにブログに書きたいと思っている。

 公式HPを見たり、Twitterをチェックしたりして、しばらくは余韻に浸ろう。いつもはあまり見ていなかった土曜日のカムカムも明日は見ようかな。