edamameのテレビブログ

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るい、家族とともに岡山へ「カムカムエヴリバディ」#95


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 布団に寝たまま算太(濱田岳さん)は消えそうな声でるい(深津絵里さん)に「すまなんだなあ。わしがわりいんじゃ。安子はなんも悪うねえ。」と言った。そこに吉右衛門(堀部圭亮さん)と清子(松原智恵子さん)がやって来た。清子は「やっぱり算太ちゃんやね。」と算太を懐かしそうに見つめる。算太はるいに「メリークリスマス。」と言って、袋を渡した。

 算太は亡くなり、モモケンが静かに弔いを行った。るいが算太からもらったクリスマスプレゼントは2冊の通帳だった。古いほうの通帳は算太が戦争から帰った昭和24年から失踪する26年まで記帳されており、ちょっとずつ貯金している記録があった。新しい通帳は昭和59年開設。それはひなたが算太を連れてこようとした年だ。それから10年間入金されていた。

 錠一郎(オダギリジョーさん)は来年岡山に行こうかとるいに提案した。るいはキャッチボールをしながら勇に岡山を出ると言ったあの日を思い出していた。

 るいは家族とともに雉真の家にやって来た。あまりに立派なお屋敷で、ひなた(川栄李奈さん)と桃太郎(青木柚さん)は驚いている。出迎えた勇(目黒祐樹さん)は、あいさつもそこそこに早く家に入れと言う。高校野球が見たかったのだ。

 桃太郎は勇と一緒に高校野球を見る。野球の話し相手が出来て、勇はうれしそう。勇は未だにるいの名前の由来を野球の「塁」だと信じている。勇は初めて会うるいの家族を温かく迎えた。

 雪衣(多岐川裕美さん)がやって来て、泊まる部屋をるいに案内してくれた。一人息子の昇は家族とマンションに住んでいるのでこの家にはいないという。るいは今まで橘の家のお墓を世話してくれたことにお礼を言った。明日、そこに算太のお骨を入れることになっている。

 すると、雪衣はお骨に手を合わせ、「算太さんがいなくなったのは、私のせいなんじゃ。」と話を始めた。雪衣は算太に一緒に暮らしてくれんかと言われたが、結局算太を傷つけてしまった。そして、算太はたちばな再建のための通帳を持ったまま黙って家を出て行ったのだった。

 るいが「お母さん(上白石萌音さん)はホンマに伯父さんを捜すためだけに大阪に行ったんですか。」と聞くと、雪衣は「もちろんじゃ。」と答えた。雪衣と勇はロバート(村雨辰剛さん)と安子の関係をあまり知らない。でも、当時の安子は「たちばな」の再建に一心だったという。今日はこれでおしまい。

 算太はるいに「メリークリスマス」と言って2冊の通帳の入った袋を渡し、死んでしまった。算太らしい最期だなあ。雉真繊維の跡取り娘だったはずのるいが、京都に移住して小さな回転焼き屋を経営しているのを見たときに、自分のせいで人生を狂わせてしまったと気づいたのだろう。

 そして、その算太の人生を狂わせたと悔やんでいるのが雪衣。橘家のお墓の世話をしているのは、せめてもの罪滅ぼしなのだと思った。それにしても、あの強かな雪衣がすっかりいい人になっていて拍子抜けしてしまった。社長夫人として苦労したのかなあ。こんなに穏やかになるなら、るいが雉真の家にいたときも優しくしてほしかった。

 明日はロバートとアメリカに渡った安子のことがいろいろ分かるようになるのかなあ・・・と期待しちゃうが、どうやら勇と雪衣は安子とロバートとはつながっていない様子。となると安子の親友・きぬちゃんしか「つて」がなさそう。るいってきぬちゃんのこと覚えているかなあ・・・明日は岡山の商店街に繰り出して、お豆腐屋さんを探そう!

 算太を演じた濱田岳さんは本当におじいさんのようだった。算太が完璧だったぶん、勇と雪衣が心配になった。無理やりな老けメイクで幻滅したくないなあと思っていたら、目黒祐樹さんと多岐川裕美さんだった。「あ、俳優さんが違う!」と最初は気になったけれど、私はこのキャスティングは絶妙で良いと思った。

 そういえばカムカムは100年のファミリーストーリーなので、今後はシニアのるいやおばちゃんのひなたを見ることになるんだろうなあ。とても好きなドラマなので、最後まで違和感なく楽しめますように。