edamameのテレビブログ

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錠一郎、東京のトミーを岡山へ呼び出す「カムカムエヴリバディ」#98


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 るい(深津絵里さん)が雉真の家に戻ると、ひなた(川栄李奈さん)がカムカム英語のテーマソングを歌っていた。ひなたが英語会話のテキストに書かれたYasukoという名前を尋ねると、るいは「ひなたのおばあちゃんや。」と答えた。

 るいは子供の頃英語講座を聴くのが日課だったと話す。るいは、テキストの平川先生の名前を見て、昨年亡くなったとポツリ。ひなたはびっくりして窓の外に目をやった。二人はカムカム英語の歌を一緒に歌う。

 その夜、るいは勇(目黒祐樹さん)に安子の居場所の心当たりを聞くが、勇は「義姉さんはそれまでの人生すべて断ち切る覚悟でアメリカ行ったんじゃ思う。」と答えた。安子の親友・きぬは一家で夫の里へ帰ったという。

 そして勇は「るい、すまなんだなあ。わしら大人が寄ってたかって小さかったるいを苦しめてしもうた。」とるいに謝った。るいは「違う。私が決めたことなんや。けど、やっとあのとき閉ざした戸を開けよういう気になった。やっと。」と言った。勇は安子を捜すのを協力してくれるという。

 翌朝、錠一郎(オダギリジョーさん)と雪衣(多岐川裕美さん)は朝ドラの話で盛り上がっている。雪衣は第一作の朝ドラ「娘と私」からずっと見続けている朝ドラファン。「ぴあの」が始まって、ふたりはテレビの前に移動した。

 店を開けたいるいと仕事があるひなたは荷物をまとめている。錠一郎と桃太郎(青木柚さん)は残ることになった。勇は桃太郎に雉真の野球部を見せたがっている。

 錠一郎は健一(世良公則さん)の喫茶店に行った。健一は錠一郎の好物のホットドッグを出した。そこへトミー(早乙女太一さん)が「ふざけんなよ。」と言いながらやって来た。東京に住んでいるトミーを錠一郎が岡山に呼び出したのだった。慎一(前野朋哉さん)は「Red Hot」のレコードにトミー北沢のサインをもらえてうれしそう。

 錠一郎はトミーにバンドに入れてほしいとお願いした。るいを自分の音楽でアメリカに連れて行きたいのだ。錠一郎はトランペットは吹けないが、鍵盤は弾ける。死ぬ気で練習すると言う。トミーは一流のピアノ講師を嫁に探させると奈々(佐々木希さん)に携帯から電話をするが、トミーが勝手に出かけたことを怒っていて話にならない。

 トミーはいつか錠一郎とトランペットでセッションしたいと思っていた。でも、その夢は一緒のステージに立つことに修正するという。「ありがとう、トミー。」と言う錠一郎にトミーは「礼は実現してから言え。」と返す。そして、この話のためだけに岡山に呼び出したことを錠一郎は「ホンマにごめん。」と少し笑いながら謝った。今日はこれでおしまい。

 安子の居場所の心当たりは今のところ何もない。頼みの綱のきぬは岡山を離れていた。でも、ご近所さんに当たればたぶんきぬとはつながれそう。

 るいの「アメリカにいる母を捜したい」という望みを、錠一郎は自分が音楽を再開することで叶えようとしていた。るいにとってアメリカは安子の住む国であり、錠一郎にとってはアメリカは憧れの国。

 錠一郎はアメリカに行くのならカジュアルな旅行者としてではなく、演奏者として行きたいという強い思いがあるらしい。そんな悠長なこと言ってないでとりあえず安子を捜したほうがいいんじゃないかな、とせっかちな私は思ってしまったが、それが錠一郎の美学なんだろう。アーティストだからね。

 でも、錠一郎が晴れてバンドメンバーになってアメリカに行けるのなら、るいにとってそれほどうれしいことはないだろう。るいはずっと錠一郎がトランペットを吹けるようになることを願っていたのだから。楽器は違っても、錠一郎が活き活きと音楽活動をしている姿を見たら幸せだろうなあ。

 そして、久しぶりのトミー!奈々と結婚していたというのは驚きだった。でも、それよりも、錠一郎の呼び出しに東京から岡山まで駆けつけるトミーの優しさに惚れ惚れ。そしてこれから始まる錠一郎の音楽活動にワクワク。

 岡山訪問は大月家にとって、ものすごい転機になっている。ひなたは英語を勉強する気持ちになったし、錠一郎は音楽活動を再開するし、るいは母に会う決心がついた。そして、桃太郎は雉真繊維で社会人野球をやるという目標ができるんだろうなあ。

 これらはすべて、算太が病院を抜けてるいに会いに来てくれたおかげ。算太が持って来たクリスマスプレゼントは通帳だけじゃなかったのね・・・幼いるいの人生を狂わせたのは算太だったけれど、大人になったるいとその家族に希望の光を与えたのは紛れもなく算太だった。