edamameのテレビブログ

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クリスマスに踊る算太「カムカムエヴリバディ」#94


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 ひなた(川栄李奈さん)が帰宅すると、錠一郎(オダギリジョーさん)がサンタの服を着たまま店番をしていた。居間ではるいが算太(濱田岳さん)にお茶と回転焼きを出している。

 ひなたは算太が自分を訪ねて来たと思い、振り付けの人だとるいに紹介するが、るいは算太のことを自分の伯父だとひなたに伝えた。算太は回転焼きを食べ、間違いなくたちばなのあんこだと言う。錠一郎は算太に家に泊まることを提案する。ひなたも賛成。でも、るいの表情は暗い。

 テーブルにはクリスマスの料理が並ぶ。親戚がいないと思っていたひなたは興味津々で算太にいろいろ話しかける。また、算太は桃太郎が野球部で活躍していると聞くと、「勇ちゃんに似たんかのう。」と言う。両親が大阪出身だと思っていたひなたと桃太郎は両親のルーツが岡山だったことに驚いている。るいは岡山のことは思い出したくない様子。算太がダンサーだったと知ったひなたは、踊ってと算太に無茶ぶり。すると、算太はパンにフォークを刺して、リズミカルに動かした。

 翌朝、るいがおまじないを唱えながら小豆を炊いていると、算太が起きてきた。るいは算太に「どこへ行ってたん?ホンマのこと教えて。」と子供の頃のことを尋ねるが、「そねん昔の話はよう覚えとらん。」と何も答えてくれなかった。

 商店街の福引会場で、算太がサンタの服装をして受付をしている。手伝わせて申し訳ないとひなたは謝るが、算太は一宿一飯の恩義だと言う。ひなたはハズレしか引いたことがない自分の代わりに、くじ引きをやって欲しいと算太に頼む。

 算太が当てたのは4等。賞品はおもちゃの小さなピアノ。ひなたはがっかりするが、吉右衛門(堀部圭亮さん)が出てきて、今年は店じまいしたおもちゃ屋さんからもらったものを賞品にしていると言った。錠一郎は吉右衛門に算太をるいの伯父だと紹介する。

 若かった頃、ラジオを盗んで吉右衛門の父・吉兵衛(堀部圭亮さん)に追いかけられた記憶がよみがえる算太。すると子供の頃の安子(網本唯舞葵さん)がやってきて「お兄ちゃん、ダンサーになれた?踊って!」と言う。算太は安子の前で得意のダンスを披露。誰もいなかった商店街にはいつの間にか人が集まってきた。算太の若かりし頃のダンスシーンや橘家の家族団らんの風景と、算太のダンスが交錯する。

 算太のダンスに合わせておもちゃのトランペットを吹く少年につられて、錠一郎もおもちゃのピアノを演奏する。ダンスが終わり、算太は空を見上げた。「たちばな」のお店の看板が見えた。そして算太は道に倒れ込んでしまった。

 錠一郎は算太の財布から診察券を見つけ、病院に問い合わせた。算太は入院先から逃げていて、いつ何があってもおかしくない状況であり、それを本人も知っているという。ひなたと桃太郎は寝ている算太のそばで心配そうに座っている。今日はこれでおしまい。

 子供の頃の安子が出てきてから算太のダンスが終わるまでのシーンは、ほとんどうわの空で、頭に全然入らなかった。「カムカムの回想シーン=死の前兆」のイメージが強くて、算太が死んじゃうと思ったから。本当は回想シーンはじ~んと感動するところなのだろうけれど、私はそんなふうに見ることができなかった。でも、今日のところは死ななくてホッとしている。

 るいが失踪当時のことを聞いても、算太ははぐらかした。体調が悪いのに病院を抜け出してきたのだから、何かやりたいことがあったはず。私はるいに真実を話して謝罪するのかと思っていたけれど、どうやらそうではなさそう。

 となると、YOUは何しに「大月」へ? 最期は誠実な算太だったらいいのにと思ってしまうが、人間ってそんなに変わらないからなあ・・・。冥途の土産に「たちばな」のあんこを食べるために「大月」に来て、最後まで肝心なことは言わずに逃げ切る算太、というのも算太らしくていいかもしれない。

 算太オンステージの陰で、今日はうれしいことが二つあった。一つ目は、桃太郎が野球のレギュラーに返り咲いていたこと。失恋のショックから立ち直れてよかった。そして二つ目は、錠一郎がおもちゃのピアノを演奏していたこと。トランペットは吹けなくても、ピアノが弾けるんだったら、その道で何かできるんじゃないかな、とちょっと希望の光が見えた。

 算太の具合がかなり悪そうなので、明日の放送を想像するとどんより・・・。でも、救いはひなたの無邪気な明るさ。ひなたがいれば、るいはきっと大丈夫。