edamameのテレビブログ

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おひなを泣かすな「カムカムエヴリバディ」#88


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 「俺は今はまだ結婚できない。」と五十嵐(本郷奏多さん)は言った。お金がなくても仕事がなくても五十嵐と一緒にいられるだけでひなた(川栄李奈さん)はいいと思っているが、「俺は侍でいたいんだ。」と、五十嵐は結婚するつもりはないらしい。

 居間のテレビの調子が悪い。桃太郎(青木柚さん)がテレビをポンポン叩いても、るい(深津絵里さん)の魔法の手で叩いても直らないので、吉之丞(徳永ゆうきさん)が修理にやって来た。吉右衛門(堀部圭亮さん)はぎっくり腰だという。若いときにチャンバラで腰を傷めてから癖になっていると聞き、るいは回転焼きをたくさん吉之丞に持たせようとしていた。そのチャンバラの相手というのが錠一郎だったからだ。

 そこへ小夜子(新川優愛さん)がやって来た。お供えのおはぎを作るため、あんこをもらいに来たと言う。直ったテレビで高校野球を真剣に見る桃太郎。星稜高校の松井が5打席連続敬遠だと声を上げている。松井もかわいそうだが、明徳の子もかわいそう、と小夜子は言う。

 ひなたと一恵(三浦透子さん)は、榊原(平埜生成さん)が明らかに元気がないことに気づく。休憩所に行くと部屋の人たちはテレビにくぎ付け。すみれ(安達祐実さん)と破天荒将軍・凛太朗(徳重聡さん)の結婚会見が行われていた。榊原はすみれの結婚にショックを受けていたのだった。

 そして、ひなたもまた、高校野球を見ても、結婚会見を見ても、結婚したいのに出来ない自分を重ねている。

 まだお客さんの入っていないお化け屋敷で、虚無蔵(松重豊さん)にびっくりする落ち武者姿の五十嵐。虚無蔵は扮装はしていないが、コワモテなのでそのままでいいと言われたらしい。斬られ役やお化け屋敷での人を脅かすだけの日々に耐えられず、道場にも足を運ばなくなった五十嵐に、虚無蔵は「傘張り浪人とて刀を携えておる限りは侍だ。あべこべにいくら刀を振り回しておっても、いとしいおなごを泣かす者は真の侍にあらず。おひなを泣かすな。泣かせたらその時は・・・」と刀を抜く素振りを見せた。

 森岡(おいでやす小田さん)と錠一郎が雑談をしているところへ、るいがたくさんの買い物をして帰って来た。今日は桃太郎の誕生日。五十嵐も誕生祝いに来ることになっているので、るいは森岡にビールを1ケース注文した。弟の誕生祝いに来るということは五十嵐とひなたの結婚が近いと森岡も思っている。

 夕方、休憩所で五十嵐はスポーツ新聞を読んでいる。そこには「妖術七変化」で左近を演じた蘭丸(青木崇高さん)が年末時代劇の主演に決定したという記事が載っていた。

 やっと仕事が終わり、休憩所に五十嵐を迎えに来たひなた。でも、そこに五十嵐はいなかった。今日はこれでおしまい。

 夏祭りの日に風鈴をひなたにプレゼントし、プロポーズした五十嵐。その気持ちに嘘はなかったと思う。その頃は映画でセリフのある役をもらえたばかりで、自分はこの調子で時代劇スターの道を進んでいると信じていたのだろう。でも現実は残酷で、仕事で成功したら結婚するつもりが、気が付けば7年の年月が経ってしまった。

 それでもひなたは待った。辛抱強く待ち続けた。でも、そろそろ限界なのかもしれないなあ。今から30年前、27歳で長く付き合っている彼氏がいる、という状況なら、ノストラダムスの大予言なんて関係なく、結婚したいと思うお年頃だし、周囲の圧力も半端なかったと想像する。

 仕事で成功してから結婚したいという五十嵐の気持ちも分かるし、ひなたのそろそろ結婚したいという気持ちも分かる。でも、今は結婚のタイミングじゃなさそうだなあ。もし周囲に固められて無理やり結婚したとしても、いつも不機嫌な五十嵐との新婚生活なんて全然ハッピーではないから、今は結婚しないほうがいいと思う。

 五十嵐は、ひなたと、というより大月家との約束をすっぽかしてどこへ行ってしまったのだろうか。せっかくの桃太郎の誕生日にケチがつくのは嫌だなあ・・・明日は確実に波乱の予感。でも、雨降って地固まるってこともあるかもね。