edamameのテレビブログ

テレビ番組の感想を思いつくまま書いてます ゆるりとした時間のおともに

俺、結婚するよ。「カムカムエヴリバディ」#105


スポンサードリンク

 道場を出て行こうとした虚無蔵(松重豊さん)に五十嵐(本郷奏多さん)が思いを伝える。五十嵐は、俳優を辞めるときに虚無蔵から贈られた言葉「どこで何をして生きようと、お前が鍛錬し培い身につけたものはお前のもの。一生の宝とせよ。」を支えにしていた。そして虚無蔵は侍であり、侍なら時代劇を救ってほしいと。

 ひなた(川栄李奈さん)も五十嵐の横に立ち、虚無蔵を説得する。アニーに分かるように英語も交えて。すると、アニー(森山良子さん)は持っていたバッグを床に置き正座をすると、虚無蔵に座礼をした。

 監督たちの前で五十嵐と虚無蔵が殺陣を見せている。迫真の殺陣に、映画「妖術七変化」のオーディション光景が重なる。五十嵐に斬られた虚無蔵が倒れ、演技は終了。拍手と歓声が沸き起こった。

 演技が終わった虚無蔵にひなたはお茶を出した。虚無蔵はアニーが名もなき自分を推していることが解せない。また、アニーの座礼が麗しく、アメリカ育ちとは信じがたいと言った。

 衣装合わせが行われている。監督は足が大きくて一番大きいサイズの足袋でも入らない。五十嵐は同行スタッフにアメリカで大きいサイズの足袋が作れるかを聞いている。そこへひなたがお茶と回転焼きの差し入れを持って来た。

 ひなたは休憩所で「運命じゃないの?」とぼんやり考えていると、五十嵐がやって来て、二人で飲みに行かないかと誘われる。

 ジョージ(ハリー杉山さん)がアニーの部屋に回転焼きを届けに来た。忙しくて誰も差し入れを食べられなかったのだ。回転焼きが入った紙袋に「大月」と書いてあるので、アニーはひなたの家のお店なのかと聞くが、ジョージは知らないと答えた。ジョージが部屋を出たあと、アニーは回転焼きを半分に割り、あんこだけをつまんで味わっていた。

 夕方、るい(深津絵里さん)は南こうせつさんの「夢一夜」を口ずさみながら回転焼きを焼いている。そばで聞いている森岡(おいでやす小田さん)はるいをいい声だとほめた。部屋のなかでは、ひなたは服を選び、口紅を差していた。

 五十嵐とひなたはバーのカウンターでお酒を飲んでいる。五十嵐は京都に来てひなたと出会えて幸運だった、ありがとう、とひなたにお礼を言った。そして、唐突に「俺、結婚するよ。」と言った。「誰と?」と戸惑うひなたに五十嵐は「デイジー」と答える。コスチューム担当の女性だという。「いい人いないの?」と聞かれたひなたは「今は仕事が楽しい。」と答える。ひなたは「よかった。また文ちゃんと会えて。」と言い、彼女が待っているからと五十嵐を帰らせた。ひとり、バーに残ったひなたはカクテルを飲み、「That's life.(=これが人生)」とつぶやいた。

 翌朝、出かけようとしたひなたをるいが「行ってらっしゃい。」と見送る。ふとひなたが空を見上げると飛行機が飛んでいた。今日はこれでおしまい。

 えええ!五十嵐、それはないよ。結婚を考えている彼女がいるのなら、元カノと雰囲気のあるバーになんぞ行ってはいかん。五十嵐推しの私でも、この行動は幻滅。ひなたをなんでも受け入れてくれる天使とでも思っている?ひなただって感情のあるひとりの人間だよ。こんなデリカシーのない男、こっちから願い下げじゃ。ひなたも「これが人生」とか言って自分に酔ってないで、しっかりしてちょうだい。

 さて、怒りはこれぐらいにして、アニーの話。ついに今日、アニーが回転焼きを食べた。回転焼きを半分に割って、あんこだけをじっくり味わっている。これはもう「アニー=安子」と思っていいのではないだろうか。あんこだけをつまんで食べるのは行儀がいい食べ方ではないし、なにより不自然。アニーが「たちばな」のあんこの味かを確かめているのかな。でも、アニーにもなにか思うところがある様子。仮にアニーがひなたのことを自分の孫だと気づいたとしても、それをカミングアウトするかどうかは別の話なのかもしれない。

 それから、たぶんアメリカでは大きなサイズの足袋を作ることは不可能だろう。今も足袋を作っている雉真繊維に白羽の矢が立つに違いないと視聴者はワクワクする。雉真繊維が国際的な会社になるというのは稔(松村北斗さん)の夢だったから。「オーダーメイドで足袋を作る会社を知らない?」と聞かれたアニーが雉真繊維を紹介し、雉真繊維の足袋が太平洋を越えてアメリカに渡る。稔の夢を、時を超えて稔の妻だった安子(=アニー)が叶える。本当にこんな展開になったら感動で震えてしまいそうだ。

 今日の妄想はここまで。妄想のほうが本物のドラマよりもドラマチックになってはいけない。妄想はほどほどにしなくては。