edamameのテレビブログ

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公衆電話代はサービス!「スナックキズツキ」第10話


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 潤(小関裕太さん)は、出張で東京に来た和也(八嶋智人さん)と行きつけの居酒屋で飲んでいる。和也から彼女との結婚を考えているのかと聞かれ、「結婚かあ・・・」とつぶやく潤。すると、和也は「互いの好物を知っている人間がそばにいるってのは、いいもんだぞ。」と言う。

 居酒屋を出て二人で歩いていると、和也は自転車に乗った女性から声をかけられる。その女性は南(堀内敬子さん)。高校の同級生だった。南は潤を見てイケメンとほめ、同級生の子がタワマンに住んでいるという話を一気にして去って行った。勢いのある南に圧倒される二人。

 和也は潤と別れ、急いである場所に向かっていた。着いたのはスナックキズツキ。その看板を見て「まだあったんだ。」と独り言を言って、店内に入った。

 和也が注文したのはマンゴージュース。トウコ(原田知世さん)はマンゴーを切って、ミキサーにかけてジュースを作り、「今日もお疲れさん。」と和也の前に出す。

 和也に聞かれるまま、トウコはこの店を経営して5年目で、居抜き物件だったという。名前も気に入っていて、そのまま使っているとも。すると、和也は父が昔ここで「スナックキズツキ」を経営していたとトウコに話す。父はスナック経営にやる気を出していたけれど、身体を壊して亡くなってしまった。自分は父とのいい思い出がたくさんあるが、一回り以上年が離れた弟にはそれがない。和也は自分たちのことは心配するなと早くに亡くなった父に伝えたいとトウコに話した。

 するとトウコは淡いピンク色の公衆電話を指さして、「もう使えないけど、かけてごらんよ、お父さんに。」と言う。和也は立ち上がり、公衆電話の受話器を取り、父と話し始めた。

 今もスナックキズツキがあること、自分には来年中学生になる息子がいること、なんとかやっていること、作ってくれたカレーが美味しかったこと。そして今度はお母さんに電話を代わってもらう。潤も元気で、だし巻き卵が大好き。俺たちは大丈夫だから、心配ないから、そっちも元気で、じゃあ、父さんにもよろしく、と受話器を置いた。

 するとトウコは「電話代。」と言う。和也が財布を出そうとすると、トウコはチャーミングに「(電話代は)サービス。」と言った。

 ちょうどその頃、潤は付き合っている優美(成海璃子さん)の家にいた。兄と飲んだという潤に優美は「だし巻き食べた?」と聞いた。潤は兄が言っていた「互いの好物を知っている人間がそばにいるってのは、いいもんだぞ。」という言葉を思い出していた。潤がコンビニで買ったミルクプリンを「これ好き。」と言って、優美は嬉しそうな顔をしている。

 潤は祖母のお見舞いを優美に一緒に行って欲しいと言う。父が入院していたときを思い出してしまうので病院が怖いのだ。優美はうん、とうなずいた。

 ある日、スナックキズツキにこぐま屋さん(浜野謙太さん)が配達にやって来た。トウコが漫画の原稿を眺めているのが見えたので、こぐま屋さんが冗談半分に「もしかして漫画家?」とトウコに聞くと「漫画家だった。」とまさかの答えが返ってきた。

 そして来週はトウコの過去が気になるこぐま屋さんのお話。

 亡き両親へ俺たちは大丈夫だからと伝える和也。若くして両親を亡くし、幼い弟もいて、和也の人生はとても大変だったと思う。それなのに、自分と違って父との楽しい思い出があまりない弟を想う優しさ。いつも明るい役の多い八嶋智人さんの演技に引き込まれた。

 きっと和也はこれからも東京出張のたびに「スナックキズツキ」を訪れるのだろう。いつか潤も誘ってほしいな。潤はこのお店に来たことがある(第4話)から、自分の父のお店だと知ったらびっくりするだろうなあ。

 さて今回、トウコがかつて漫画家だったことが判明した。漫画家からノンアルコール専門スナックのママへの転職というのはすごい方向転換。これからトウコの過去もぼちぼち出てくるのかなあ・・・最終回に癒されるのはトウコ自身かもしれない。