コンビニで働く富田さん(徳永えりさん)がスナックキズツキにやって来た。富田さんはアルバイトをしながら転職活動をしている。実家暮らしなのでアルバイトでも不自由なく暮らせるが、就活がうまくいかない娘を両親は心配しており、なんとなく居心地が悪い。
そんな富田さんの妹はすでに結婚しており、小さい子が二人いる。妹は離婚して実家に戻りたいらしい。富田さんは、妹が4畳半の小さい部屋で母子3人で暮らす様子を想像して「カオスだなあ」とポツリとつぶやく。
富田さんには現在付き合っている人はおらず、コンビニの常連さんの瀧井さん(小関裕太さん)に思いを寄せている。街なかで偶然富田さんは瀧井さんとすれ違う。富田さんはすぐに分かったが、瀧井さんは富田さんに全く気付かない。
富田さんはトウコ(原田知世さん)にホットココアを注文する。ココアの粉を小鍋で炒って香りを出すというこだわりの手法。完成まで時間がかかるので、トウコは富田さんにしりとりをやろうと提案する。最初は驚いた富田さんもいつの間にかトウコの術中にはまり、自分をさらけ出していく。就活のこと、片思いのこと。しりとりと言っても短い単語の往復ではなく、文章のしりとり。
心のモヤモヤを吐き出してスッキリした富田さんに、トウコが「今夜あんたは世界一うまいココアを飲む」と言って、ココアを出す。これでしりとりはおしまい。大きめのカップに注がれたココアを飲む富田さんはとても幸せそう。
富田さんの就活はまだ続くが、表情は格段に明るくなってきた。新しい就職先が決まる日もそう遠くはないかもしれない。
そして次回スナックキズツキにやって来るのは、一人息子が京大に合格してホッとした香保さん(西田尚美さん)。おうちも素敵なタワマンでとても幸せそうに見える香保さんが傷ついていることとは・・・。
富田さんは目先の就活に悩んでいるように見えるけれど、一番悩んでいるのは人生設計なのかなあと思いながら見ていた。どうしても結婚したいわけではないけれど、なんとなく未来が不安。といっても好きな人に気持ちを伝えることもしない。
そんなふうに過ごしているとあっという間に40歳になっちゃうわよ~とアラフィフの私はもどかしい。でもその奥ゆかしさが富田さんのよいところでもあるのだろう。その長所を分かってくれる人と職場が見つかりますように。