edamameのテレビブログ

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原田知世さんに「今日もお疲れさん」って言われたい「スナックキズツキ」第2話


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 第2話は前回コールセンターにクレームの電話をした安達さん(平岩紙さん)のお話。歯切れの悪い返答をするオペレーターの中田さん(成海璃子さん)に強い口調で話した安達さんは根っからのクレーマーではなかった。むしろ、いい人を演じて損な役回りばかりの自分が嫌になっているような人だった。

 安達さんは対面でお惣菜を売る仕事をしている。要領のいいパート仲間に子供の塾の面談があるから翌日のシフトを代わって欲しいと言われ、歯医者の予約があるからと一度は断るも押し切られてしまう。

 帰り道、スナックキズツキに入った安達さんはラッシーを注文する。トウコ(原田知世さん)が目の前で作ってくれるラッシーの美味しさに嫌なことも忘れられそうだったのに、同僚から面談が翌週になったからやっぱり明日シフトに入りたいという連絡がスマホに入る。振り回されている自分がほとほと嫌になるが、それを了承する安達さん。

 そんな安達さんにトウコは小さな鍋でミネストローネを作る。具だくさんのミネストローネを食べた安達さんは幸せそう。トウコは安達さんの指を見て、「ピアノやってた?」と聞き、ロールピアノを2つ出してきた。トウコがピアノを弾きながら歌い始める。最初は乗り気でなかった安達さんもピアノを弾きながら自分の思いを歌い始めた。ストレスを発散してスッキリした安達さんが帰るときに、トウコはお店のカードを手渡す。カードには手書きで「ご来店時ラッシー1杯無料 あなたに限り この店がある限り」とメッセージが書かれていた。

 別の日、安達さんはパン屋さんにいた。いつも売り切れで買えない人気のクロワッサンがたまたま2つあるのを発見。今日は買えると思った矢先に女性がクロワッサンを2つとも取ってしまう。がっかりしている安達さんにその女性が「よければ、ひとつどうぞ」とクロワッサンを分けてくれた。

 来週は二人掛けのバスの座席で安達さんの隣に座ったサラリーマン(塚地武雅さん)のお話。その人が足を広げて座るから安達さんが窮屈な思いをしていたんだけれど、そのサラリーマンも実は何かに傷ついていた・・・

 私は安達さんほどお人よしではないけれど、自分の主張を声高に言うタイプではないので、安達さんの気持ちがよく分かる。自己主張が出来る人って、自己主張できない人の気持ちをまったく理解していないか、知ってて無視しているかのどちらかで、本当に厄介だ。そしてそういう人たちは「あとでウジウジするくらいならハッキリ言ってくれればいいのに」と本気で思っている。それが出来たら苦労しないよ。でも、仮に自己主張をしてうまく立ち回ったとしても、それでよかったのかなと気になってしまうから、安達さんのような人たちはそういう振る舞いはできない、というか、しないのである。

 だから、スナックキズツキに行った安達さんは、きっとこの先も要領のよいパート仲間にモヤモヤしながらもシフト変更してあげるんだろうなあ。でも、もしかしたらコールセンターへのクレーム電話は穏やかな口調になるかもしれないし、パート先で自己主張の激しいお客さんのこともやり過ごせるかもしれない。なぜなら「今日もお疲れさん」って言ってもらえる場所を見つけたから。