大門未知子(米倉涼子さん)が帰ってきた。「Doctor-X」の存在感は大きく、2021年秋ドラマのラインナップがピリッと引き締まる。さて、今回はどんな感じかなと見始めると、まず目に留まるのがコロナ。
2021年の日本は、街ではみんながマスクをして、ソーシャルディスタンスを保って生活しているけれど、ドラマの世界ではコロナはこの世に存在していないかのように描かれていることがほとんど。ところが、このドラマはコロナ禍の病院が舞台。病院の先生方はフェイスシールドを付けていたり、コロナ関連のセリフが次々と出てきたり、結構リアルな感じだ。なかなか思い切ったことをやるなあと感心する。
さて、私は前々から大門未知子の「私失敗しないので」よりも「致しません!」が好きだ。今回断言した「致しません!」は以下のとおり。
「大門未知子のやらないことリスト」
教授の論文のお手伝い
学会のお供
ゴルフの送り迎え
飲み会のお付き合い
愛人の隠蔽工作
院長回診、分院長回診
新年会、忘年会などの参加
研究のお手伝い
医局内の雑務
リモート会議のホスト
リモートのパソコントラブル解決のお手伝い
リモートのWiFi接続のお手伝い
リモート飲み会のお付き合い
大門未知子はずっと医師免許がなくても出来る仕事は一切やらない、というスタンスを貫いている。このドラマが始まった頃は、組織で働くのが不向きなちょっととがった主人公だなあと思っていたが、コロナで世の中の雰囲気や私の価値観が変わって来たのか、今このリストを見ると、そりゃそうだと思うことばかり。まあ、組織で働いていたら、未知子のように仕事をバッサリ区切ることは現実には難しいけれど、気持ち的に未知子に近い感じの人は格段に増えていると思う。
時代が大門未知子にやっと追いついてきたのかもしれない。