edamameのテレビブログ

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はかなくついえる安子の夢「カムカムエヴリバディ」#12


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 雉真家に和菓子を届けに来た安子(上白石萌音さん)を美都里(YOUさん)は無表情でじっと見る。それに圧倒されて「ご注文の品をお届けにあがりました」と震える声で言う安子。

 安子と稔の交際をよく思っていない美都里は安子に「それは持って帰ってちょうだい。お代は払うわ。暮らしの足しにしてちょうだい。」と言い、最後に「二度と稔に近づかないで」と扉を閉めて家に入って行った。

 お菓子を持って家に帰った安子は、金太(甲本雅裕さん)に和菓子の注文を自分が間違えたと嘘をつく。察しのいいきぬ(小野花梨さん)は、稔(松村北斗さん)を待ちぶせして、すべてを話す。

 美都里に稔が怒りをぶちまけているところに千吉(段田安則さん)が帰宅する。「おまえの好きにしたらいい。」と始まるが、「その代わり家を出え。菓子屋の婿になりゃええ。その覚悟があるのか。」と続ける。そして千吉は戦時中で商売が厳しいこと、大学を出ただけでは商才は身についていないことを淡々とした口調で話す。最後には「(安子と)きっぱりと別れてけえ。」と言い、稔は言葉が出ない。

 稔は安子が店番をしている和菓子屋の前までやって来たが、ためらって中に入れることが出来ないでいた。稔を見つけた金太は「安子におおて(=会って)やってください。お願いします。」と頭を下げる。

 久しぶりに会う稔と安子に笑顔はなかった。稔は母の無礼を詫び、「大学を卒業したら、きっと・・・」と言うが、稔との結婚は無理だと感じている安子は「稔さんのこともきっと忘れられます。」と言い、もらった英語の辞書を稔に返した。

 安子の夢ははかなくついえた。

 Yasuko's little dream sadly faded away.

 思ったとおりの展開だった。小柄な美都里のあの迫力はどこから出てくるんだろう。大事な息子を、夫の経営する会社を、そして裕福な経営者夫人という自分のポジションを守るために、何が何でも安子との結婚は回避させようとする執念はすさまじい。

 美都里は安子のことをお金目当てで稔と付き合っていると言っていたけれど、そういう発想をする人こそ一番お金に執着しているんだろうなあ。でも、お金目当てではなく純愛なんだと言ったところで状況は何も変わらない。

 今回は金太の優しさにウルウルした。稔に深く頭を下げて「安子と会ってやってください。」って、なかなか言えない。私は今まで小しず(西田尚美さん)は優しくていいお母さんだなあと思っていたが、金太のことはさほど評価していなかった。それがここにきて、なんていいお父さんなんだと株が急上昇。口数は少ないけれど、子供の幸せを願っているのが伝わってくる。

 第3週は1942~1943と記載されている。今週はまだ戦争が終わらないらしい。安子の笑顔は今週見られるのだろうか。

 そういえば、今日は久しぶりにエンディングで城田優さんの英語を聞くことが出来てうれしかったが、文章は悲しかったな。次回の英文はハッピーなほうでお願いします。