edamameのテレビブログ

テレビ番組の感想を思いつくまま書いてます ゆるりとした時間のおともに

ついに戦争が始まってしまった「カムカムエヴリバディ」#10


スポンサードリンク

 勇(村上虹郎さん)は稔(松村北斗さん)に「諦めん。甲子園もあんこも。」とはっきり言う。勇の通う弓岡中学は岡山県大会を順調に勝ち進んでいた。甲子園に出られる最後のチャンスにすべてをかけていた勇だったが、監督から夏の甲子園大会が中止になったと知らされる。

 神社でへたり込んでいる勇のところに、偶然安子がお参りにやって来た。安子は出征したお店の従業員の無事、砂糖なしでも美味しいお菓子ができること、そして勇が甲子園に行けるようにと祈りながら参拝をする。

 勇から甲子園が中止になったと聞き、安子は余計なことを言ったことを謝った。そして、勇を元気づける。その無邪気で無防備な優しさにグッときた勇は思わず安子を抱きしめ、その場を去っていく。

 季節は流れ、1941年12月8日早朝。ラジオから戦争の始まりを知らせる臨時ニュースが流れてきた。安子は居間で、母・小しず(西田尚美さん)と祖母・ひさ(鷲尾真知子さん)は台所で、街の人たちはラジオ体操会場でそれを聞いていた。今回はこれでおしまい。

 勇にとって甲子園に出ることは人生のすべてだったのだと思う。優秀な兄に勝てる唯一のことが野球だった。甲子園に出て、安子に自分の気持ちを伝えるつもりだったのに、戦争のせいでそれが叶わなくなってしまった。この悔しさは一体どこへぶつけたらいいのだろう。

 安子の優しさも、ときには罪になってしまう。自分のことは何ひとつお願いしないで、勇が甲子園に行けますようにって。思いを寄せている女性にそんなことを言われたら、愛おしくてたまらないだろうなあ。

 来週は兄弟対決に決着がつくのかな。どっちが勝ってもいろいろしんどくてややこしい。ついに戦争も始まってしまったし、暗雲立ち込める朝ドラになってしまいそう。吉兵衛(堀部圭亮さん)の息子・吉右衛門(石坂大志さん)やきぬちゃん(小野花梨さん)がズバッといいこと言ってくれるといいけれど、戦争の前に一般市民は無力なのかもしれない。

 戦争の始まりの日は知っていたが、こうやってじわりじわりと戦争の影が市民に忍び寄って来たというのはあまり知らなかった。砂糖が買えなくなり、英語が使えなくなり、召集令状が届き・・・まるで真綿で首を絞められているようだ。

 私は以前見たNHKスペシャル「銃後の女たち」を思い出す。戦地に夫や息子を送れる女性が一人前とされ、娘しかいない女性は苦しんだ。でも、建前では息子が戦地へ行くのを誇りにしていた女性も本心はそうではなかった。来週以降、戦争がどう描かれるのかは分からないけれど、女性目線を意識して見ようと思う。

 昨日に引き続き今日もくだらないことが気になっている。それは勇を見ていると、千鳥の大悟さんがサブリミナル効果のようにチラチラ見え隠れすること。勇は自分のことを「わし」と言う野球少年。それが大悟さんとかぶるのだ。

 たぶん千鳥のノブさんも自分を「わし」と言っている気がするけれど、ノブさんは出てこない。また、稔も岡山弁を話すけれど、見ていても大悟さんは出てこない。勇と大悟さん、顔は似ていないのになあ。

 うっかり公式HPで次週予告を見てしまった。戦争ハヤクオワレと思う。