edamameのテレビブログ

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甘酒は涙の味・・・「二月の勝者」第3話


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 第3話は桜花ゼミナールのΩクラスで成績優秀な前田花恋(田中絆菜さん)の話。前田さんは今の塾に不満を持っており、転塾をしようとルトワックの体験授業に参加する。花恋の母親・麗子(高岡早紀さん)は医者で、子供の意思を尊重するタイプ。転塾するかは本人にまかせている。

 ルトワックでは優秀な仲間と一緒に勉強できるとワクワクしていた花恋だったが、テストでクラス最低点を取ってしまったり、先生に名前を覚えてもらえてなかったり、あまりうまくいっていない。

 学校に行かずに公園でフラフラしている花恋。たまたま見つけた佐倉(井上真央さん)は花恋の足に引っかき傷を見つける。自傷行為ではないかと心配する佐倉は黒木(柳楽優弥さん)に報告する。

 その日の夕方、黒木は外で花恋に話しかけ、缶の甘酒を渡す。「花恋は女王になれるところでしか輝けない。花恋の席、まだ空けて待っているよ。」と伝える。

 花恋が帰宅すると、お母さんは玄関で心配そうに出迎えた。やることがあるからとすぐに部屋に行こうとする花恋に、お母さんはとても心配していたことを泣きながら話す。お母さんをそんなに心配させていたと思わなかった花恋も一緒に泣いてしまう。

 花恋はルトワックには入らず、引き続き桜花ゼミナールに通うことになった。クラスで一番の成績を取り、ほめられてうれしそうな花恋。

 夜、黒木が向かったのはキャバクラの奥にある一室。そこでは10人ぐらいの子供たちが勉強をしていた。(次週へ続く・・・)

 黒木先生はどんな子供の心もつかむ力がある。先週の鉄オタの匠くんに続き、今週は優等生の花恋ちゃん。

 花恋ちゃんは、憧れの塾・ルトワックで1位になることを夢見て体験入塾するも、学習進度の違いから厳しい洗礼を受けてしまう。でも、プライドが高いので、自らルトワックを諦めて桜花ゼミナールに戻るという選択は出来ずにいた。

 もし黒木先生が声をかけずにこのまま突き進んでいたら、花恋ちゃんは途中でへばってしまっただろう。ルトワックで落ちこぼれ、学校にも居場所がない花恋ちゃんは、もしかしたら中学受験はおろか不登校になってしまったかもしれない。黒木先生は花恋ちゃんの救世主だなあと思う。

 そもそも花恋ちゃんのような勝ち気なタイプは、最初からルトワックに通っていたら何の問題もなく上位クラスにいただろう。でも小6でルトワックの上位クラスへの転塾はどう考えても無謀だ。カトシゲ先生は来るものは拒まずで受け入れたんだろう。でも、11歳の子にはしんどすぎる試練だと思う。

 黒木先生はこうなることはとっくに見越していたけれど、それを伝えたところで花恋ちゃんには理解してもらえないと分かっていた。花恋ちゃんが素直に先生の言うことを聞くような子であれば、こんなつらい思いや遠回りをしなくてもよかったのになあ。

 ついでにいうと、頭がいいだけで学校のクラスで浮くことはない。「見て!私は頭がいいの!」アピールがちょっと多めだったのかなあと思う。せっかく頭がよいのだから、そこらへんはうまくやらないともったいないな、とおばちゃんは思うのである。

 1位をキープするプレッシャーは大変だと思うけれど、御三家合格目指してがんばれと花恋ちゃんにエールを送りたい。