edamameのテレビブログ

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重たいけれど希望の光が見える「ひきこもり先生」第二回


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 「きれいのくに」、「半径5メートル」に続き好きなNHKのドラマを見つけた。タイトルは「ひきこもり先生」。毎週土曜日午後9時から放送中。ちなみに再放送は水曜日午後11:40~。

 ひきこもりを克服して居酒屋を経営している上嶋陽平(佐藤二朗さん)が公立中学校の非常勤講師となり、不登校生徒のクラスを受け持つことになって、生徒たちと関わっていくドラマ。上嶋がスクールソーシャルワーカーの藍子(鈴木保奈美さん)や先生の深野(佐久間由衣さん)とともに生徒一人一人に向き合って問題を解決していく。

 リラックスした気分の土曜日に見るには内容が重たいので、録画して見ている。たぶんこれからもそうするつもり。

 第二回はコンビニでおにぎりを万引きをした少年・坂本くん(南出凌嘉さん)の話だった。明日(6月23日)の夜に再放送があるので、まだ見ていない方がいたらぜひ見て欲しい。

 坂本くんは母親が家を出てしまったので、父親と二人で暮らしている。父親はタクシー運転手だったが、もらい事故がきっかけで無職となり、家にずっといる。ある日、空腹の坂本くんはコンビニでおにぎりを4個万引きして捕まってしまう。

 もうこの状況だけでつらくなった。子供を見捨てた母親と子供の空腹に無策の父親。いくら子供が中学生でも少し前まではランドセルを背負っていた小学生。坂本くんの声変わりしたばかりのかすれた声が耳から離れない。身体は大きくなってもまだ心は幼い彼を苦しめる未熟な両親に腹が立つ。でも坂本くんはそんな親でも大事に想っている。

 ドラマを見て悲しい場面を見ると涙が出るのに、このドラマを見ていて涙は全く出なかった。その代わりのどが痛くなった。のどがぎゅっと締め付けられるような感じ。悲しいだけじゃないから泣けないんだと思う。

 上嶋は自分がひきこもりで小さい娘と離れ離れになってしまったことを坂本くんにも坂本くんのお父さんにも話す。話すことでまた娘さんのことを思い出してつらいんじゃないか、と心配になってしまうほど。人の心なんてそう簡単には変えることはできないけれど、こんな親身になってくれる先生がいたら心が揺り動かされるかもしれない。

 そんな優しくて繊細な上嶋にも娘さんが戻ってくる日が来るといいなあと思いながら次回も見よう。