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黒木は子供を思う先生だった「二月の勝者」第2話


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 授業中に窓の外を見たり、ぼーっとしたりして、成績が上がらないRクラスの加藤匠(山城琉飛さん)。担任になった佐倉(井上真央さん)はよかれと思って個別指導を始めるが、それが上のクラスの児童から反感を買ってしまう。同じ塾に通う花恋(田中絆菜さん)に「落ちこぼれ」と言われた匠はやる気をなくし、中学受験を止めようとしていた。

 佐倉の何気ない発言から匠が鉄オタと知った黒木(柳楽優弥さん)は、先生たちに声をかけ、三者面談の準備をする。

 面談には匠とその両親がやって来た。受験勉強をしているから自由な時間がないという匠に、黒木は鉄道研究会のある中学を紹介する。楽しそうな部活に目を輝かせる匠だったが、どの学校も偏差値がかなり高く、今の匠の成績ではとても合格できる学校ではない。匠の父親は受験は現実的ではないと言う。

 すると黒木は匠の成績表と答案を出してきた。匠はどの教科も偏差値が低めだが、社会のなかで、地理の成績だけが飛び抜けて良かった。また、算数でも電車に関する問題は正解していた。黒木は匠が記憶力が良いこと、興味がある分野は点が取れていることから、中学受験に向いていないことはないと両親に話し、退塾を思いとどまらせる。

 鉄研のある中学に入りたいという目標が出来た匠は表情が明るくなり、勉強に身が入るようになる。その一方、今の塾に不満を持っている花恋は転塾しようとしていた。

 もし匠がこのまま塾を辞めていたらどうなっていたか。自由になった時間で鉄オタ街道まっしぐらに進むのは容易に想像ができる。それはそれで楽しいかもしれないけれど、いざ高校受験というときに今と同じことが起こるのでそれは問題の先送りにしか過ぎない。そして何よりもタチが悪いのは「勉強=つまらなくて嫌なこと」というイメージのまま心にずっと残ること。

 匠が鉄研のある学校に合格できるかは現時点では分からないが、少なくとも勉強がつまらなくて嫌なことではなくなったのは大きい。黒木先生は心がなさそうな印象だったけれど、本当はひとりひとり、子供をきちんと見るいい先生ではないか。

 それから、黒木が匠のお母さんに労いの言葉をかけるシーン。匠のお母さんは泣いていたけれど、私も危うくもらい泣きしそうになってしまった。確かにお弁当づくりとかのサポートは大変なんだけれど、一番しんどかったのは子供のフォロー。まだ小学生なのにこんなに夜遅くまで勉強しているというだけで最初は胸が苦しかったなあ。うちの子の中学受験なんてもう何年も前の出来事なのに、このドラマを見るといろいろ思い出しちゃう。

 来週は灰谷(加藤シゲアキさん)の出番が多そう。ルトワックの授業風景、楽しみだ~。