多くの人が夏のレジャーを楽しんでいる季節。桜花ゼミナールでは子供たちが受験勉強に励んでいる。桜花ゼミナールに中学生の紗良(住田萌乃さん)が制服姿でやって来た。紗良は二葉女子学院の生徒で、黒木(柳楽優弥)からAクラスの不登校児のまるみ(玉野るなさん)に話をしてほしいと頼まれていた。
紗良も元不登校児だったが、自由な校風の学校にはなじんで楽しく登校している。その話を聞き、目を輝かせるまるみ。二葉は難関校。まるみは勉強にやる気が出て、夏合宿にも参加することに。テストの成績もよく、Aクラスからオメガクラスにあがる。
オメガクラスの樹里(野澤しおりさん)がまるみに興味を持ち、二人は友達になるが、天才肌の樹里の志望校が二葉と知り、まるみは劣等感を抱いてしまう。夏合宿から帰ったまるみは母・美佐子(月船さららさん)に「私なんか受かりっこない。」と号泣する。
心配した美佐子は黒木と佐倉(井上真央さん)と面談にやって来る。元のクラスに戻してほしい美佐子だっだが、黒木から少し様子を見させて欲しいと言われる。オメガクラスに友達がいると聞き、美佐子はうれしそう。
黒木はまるみと樹里を隣同士に座らせた。漢字のテストはお互いに丸付け。まるみは樹里の答案を満点と採点するが、桂(瀧内公美さん)から止めやはらい、はねがめちゃくちゃと指摘され、漢字テストはまるみのほうが得点が高かった。
樹里の両親は美容院を経営していて、樹里はお店の裏の部屋で勉強をしている。樹里の部屋で一緒に勉強をしているまるみは、算数がいくらがんばっても出来るようにならないと言って、部屋を飛び出してしまう。
まるみを追いかけた樹里は5年からずっとオメガクラスにいるプレッシャーを吐き出し、「まるみは伸びしろしかないじゃん。」と言う。まるみは「その言葉をそっくりそのまま返すよ。」という。天才で無敵だと思っていた樹里の気持ちを知ったまるみは「樹里と一緒にふたじょを目指す。」と樹里に言い、樹里も泣きながら「まるみと一緒にふたじょ行きたい。」と言う。
おとなしいまるみと活発な樹里。学校のクラスが一緒だったら絶対に友達にならないタイプの二人が、塾では親友になる。この出会いがまるみの人生の転機になるのだろう。そのきっかけを与えた黒木先生はやはりただものではないなあと感心する。
まるみはきっとこのままがんばれるのではないだろうか。もしかしたら樹里のことを助ける存在になるかもしれない。桜花ゼミナールではオメガクラスにいると賢い子扱いされるけれど、受験本番は各塾のトップクラスの子たちとの戦いになる。賢い子は世の中にいっぱいいるから、どんなに模試の成績がよい子でも合格するまでは安心できない。
二人とも二葉に合格して一緒に通えるといいな。紗良のように楽しい学生生活が送れるといいね。
