「東京放置食堂」第6話。渚(工藤綾乃さん)が日出子(片桐はいりさん)に怒っているシーンから始まる。何だろう、変な感じだなと思うが、その気持ちは放置されたまま別の話が進んで行く。
今回大島にやって来たのは人気脚本家の宮田洋子(橋本マナミさん)。取材で来たと言う洋子をタクシー運転手の南波(与座よしあきさん)が案内する。セクシーな雰囲気の洋子にメロメロの南波。観光が終わり、洋子は南波の提案で風待屋へ行く。そこにいた渚に関心を持った洋子は、明日、自分の書いた台本を読んで欲しいとお願いする。
翌日、渚と日出子は洋子の指導のもと、台本を片手にお芝居をしていた。日出子は渚の母親役。何度もダメ出しをされながらどうにか作品が完成。オープニングの不穏なシーンはこれだったのかと頭に「!」が浮かぶ。
その後、ふたたび風待屋で食事をする洋子。いつ放送されるのかという質問をはぐらかす洋子が嘘をついていると日出子は見抜く。洋子は本当は取材で大島に来たわけではなかった。実は洋子には自分が高校生のときに出産し、養子に出した娘がいたのだ。翌日渚と日出子に連れられて、洋子は娘が働いているお土産屋さんに行く。椿油を購入した洋子は、接客してくれたかわいい店員さんに「ご飯たくさん食べてね。」と言う。
日出子と渚に見送られて、洋子は本土に帰っていった。海岸には南波が見送りに着ていた。そして、洋子の娘も船を見送っていたのだった。
今回の話、今まで大島に来た人に比べて重たすぎるし、この内容をよく30分で描こうと思ったなあと感心する。お土産屋さんの女の子の心はどうなるのだろう。自分が養子って前々から知っていたのか、それとも洋子が来たことで知ったのか、どちらにしてもハードな人生を歩んでいるなあと思う。
いつもお客さんにそっけない態度をとる渚だが、今回は洋子の事情が分かってからはとても優しく接していたのがよかった。
今回は話が忙しくて風待屋での食事シーンは短めだったため、紹介された料理は「めだいのべっこう刺し」と「くさや」だけだった。そんな日もあっていい。