edamameのテレビブログ

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はいりさんの言葉が心に沁みる「東京放置食堂」第4話


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 今、一番心が落ち着くドラマは「東京放置食堂」。大島にやって来たちょっとワケありの人が、片桐はいりさんの居酒屋でくさやを食べて、元気になって本土に帰っていくという一話完結のドラマである。放送時間は毎週水曜日深夜1時~だが、私は夜更かしすると翌日のダメージが大きいので、潔く録画をしている。

 今回は第4話。前田敦子さん演じる鶴見美咲は、大島出身のフィアンセとウエディングフォトを撮影するためにウエディングドレスを着た状態で大島にやって来たのだが、彼と会えずに困っていた。

 結局彼は結婚詐欺師で、美咲はお金をだまし取られていたことが判明。そんな美咲に日出子(片桐はいりさん)は大島の料理を食べさせる。明日葉のおにぎり、めっかり(貝)の味噌汁、赤いかとアスパラのバター炒め、青唐辛子醤油を使った鶏の唐揚げ、島のりのラーメン。最初は田舎の地味な料理と馬鹿にしていた美咲だったが、その美味しさに箸が進む。

 おなかも満たされ、話も盛り上がってきたところで、日出子はむろあじのくさやを焼き始める。そのあまりのくささに怒る美咲。日出子は居酒屋の奥にある貯蔵庫に美咲を連れて行く。

 明るくて雰囲気のよい居酒屋の奥にある薄暗い貯蔵庫。日出子は貯蔵庫を見せることで、結婚はきれいごとだけではないというのを伝えようとしていた。

 日出子の言葉が心に沁みる。「人生はおとぎ話じゃない。誰だってくさいもの、汚いもの、人に見られたくないものを奥のほうに抱えている。結婚は相手の弱いところを全部丸ごと受け止めることなんじゃないの?私はそう思う。結婚、一度もしたことないけど。」

 一文無しの美咲は渚(工藤綾乃さん)の部屋に泊めてもらう。いつもお客さんに冷たく接する渚だが、美咲にはなんだか優しくてホッとする。ここはいつもの展開と違うところ。

 そうそう、人生はおとぎ話じゃないんだよね。平凡な日々の繰り返し。そのなかでちょっとした楽しみがあったり、誰かとの会話で幸せを感じたり。このドラマ、哲学みたいだ。