edamameのテレビブログ

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秋の始まりにぴったりのあったかいドラマ「東京放置食堂」第1話


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 片桐はいりさん連続ドラマ初出演の「東京放置食堂」が始まった。放送時間は水曜日深夜25時10分~。私が大好きだった「八月は夜のバッティングセンターで。」の後番組だ。

 新しいドラマはどんな感じかなと見始めたら、風がビュービュー吹く山に立ち尽くすはいりさんの表情にグッと心をつかまれた。なぜ強風の中立っているのだろう。いったい何があったのだろう。

 裁判官という仕事に疲れ、大島にやって来た日出子(片桐はいりさん)。今は子供のときから大島に暮らしている渚(工藤綾乃さん)の居酒屋で手伝いをしている。

 そこに有名IT企業CEOの水科(近藤公園さん)が日出子を訪ねてきた。以前新幹線で、無断でリクライニングシートを倒し大声で電話をしていた水科を叱ったのが日出子だった。部下との関係がうまく行かず悩んでいた水科は、見ず知らずなのにきちんと叱ってくれた日出子を思い出し、はるばる船に乗って大島まで来ていた。

 日出子が大島へ来たのは冒険ではなく逃避だと言う水科に対し、明らかに不機嫌な態度を取る渚。そんな渚に腹を立てた水科は怒りをあらわにするが、日出子の出した「くさや」を食べ落ち着く。日出子は水科を氷室に連れて行き、部下のことをどれくらい知っているか尋ねた。水科は部下のことを知ろうともしていなかったことに気づく。

 水科が帰って何日か経った日に、日出子は堤防に座って足をぶらぶらさせながら読書をしていた。そこへ渚が来て日出子に新聞を見せる。そこには水科が「社長室と役員室を廃止し、風通しのよい職場を目指している」という記事が載っていた。記事を読み終えると日出子は明るい声で「今日もがんばって働こう」と言って立ち上がった。

 片桐はいりさん演じる日出子が愛情にあふれていてかっこいい。一本筋の通った強さのなかにある優しさは本当の優しさだと思う。でも、日出子はどことなく寂しそう。大島で冒険しているというが、その冒険は続くのか、それとも・・・とこれから物語がどう展開していくか楽しみだ。

 そして大島の風景が穏やかで温かい。ドラマとは関係ない話になってしまうが、私は20代の頃に大島に行ったことがある。もうだいぶ前のことなので記憶はうろ覚えだが、友達とおしゃべりしながら歩いた坂道の風景、明日葉の天ぷらを食べたこと、露天の温泉に入ったことなどを思い出した。今思えば気楽だった20代。懐かしいな。

 「東京放置食堂」はエンディングまでノスタルジックで私好み。10月の新クールの前に思いがけず素敵なドラマを見つけられて幸せだ~。