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こんな展開の刑事ドラマ見たことない「刑事7人」第7話


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 今回の「刑事7人」は面白かった。ふつうの刑事ドラマは、事件が起こってから犯人を捜すけれど、今回の「刑事7人」は犯人の気分でドキドキしながら見た。そして最後の最後にもそうだったのかという驚きもあって、見ごたえ十分だった。もし面白そうと思ったら、このブログは読まずにまずはTVerで見てください。

 お屋敷で起こった殺人事件。殺されたのは屋敷の持ち主である高齢の女性。財産目当てで女性の息子が若い家政婦と共謀して毒殺し、それを自殺に偽装しようとしていた。そんなときに海老沢(田辺誠一さん)がそのお屋敷を訪れたり、天樹(東山紀之さん)がお屋敷に入って部屋を確認したり、犯人がアリバイ工作の氷や高速バスのチケットを買ったコンビニには片桐(吉田鋼太郎さん)がいたり、なんだか不思議な雰囲気で話は進んで行く。

 そのお屋敷にはもう一人の家政婦・幸子(中田喜子さん)がいた。アリバイを証言してもらうために雇われた家政婦だった。刑事たちの質問にペラペラと状況を話すので、犯人の男は気が気ではない。

 どこをどう見ても犯人は捕まるだろうなあ、計画的殺人なのにツメが甘いなあと思いながら見ていたら、番組の半分を過ぎたあたりであっさり事件は解決した。でも、犯人の男は殺された女性の息子ではなかった。財産目当てで近づいたが、なかなか財産を渡してくれないので、殺害しようと思ったらしい。そうか、親子じゃなかったのか。

 そして、ずっと違和感があったのは中田喜子さんがチョイ役で出ていることだったが、そうだったのか、と最後の最後に合点がいった。

 お屋敷の息子と若い家政婦は自分たちが女性を殺害したと思い込んでいた。若い家政婦は味噌汁に毒を入れたので、てっきりそれを飲んだから死亡したと思っていた。

 実際は女性は味噌汁には手をつけていなかった。女性は手紙に封をするときに封筒をなめ、そのときに毒をなめて死亡したのだった。封筒に毒を塗ったのは幸子だった。

 幸子は若いときもそのお屋敷の家政婦をしていた。当時の屋敷の主は男性で、殺された女性も家政婦だった。二人の家政婦はどちらが見初められるか競争していたが、幸子は負けてお屋敷を去っていた。競争に勝った家政婦は屋敷の主を密かに殺害し、自分が屋敷の主となっていたようだ。そして時が経ち、自分も同じように殺されてしまった。

 幸子は他人に殺人の罪をなすりつけて、お屋敷を乗っ取ろうとしていた。しかし、天樹に怪しまれて、それは実現できなかった。もしあの二人を逮捕して殺人事件を解決としていたら、真相は永久に藪の中だっただろう。リアルにもこういう事件って実はあるのかもしれないなあと思ったらちょっと怖くなってきた。

 「プレバト!!」で表情豊かな中田喜子さん。毎回どんな表情をするのか楽しみに見ている。「刑事7人」でもそれが存分に発揮されていた。最後のシーンはミュージカル風なので、ファン必見。

 ちなみに刑事たちがお屋敷に近づいてマークしていた理由は、殺害された女性から警察に電話がかかっていたからだった。もし近づいていなかったら、殺された女性は自殺とみなされて、犯人たちは財産を手に入れたのだろう。そしたら幸子は彼らを脅すのかな・・・それはそれで恐ろしいことになりそうだ。

 実は「刑事7人」は見たいと思いつつあまり見ていなかった。今回のストーリーは本当に引き込まれた。遅ればせながら毎週見ることにしよう。