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「水曜日のダウンタウン」ミステリードラマドッキリを見て


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 2023年1月25日に放送された「水曜日のダウンタウン」の説は、「犯人を見つけるまでミステリードラマの世界から抜け出せないドッキリめちゃしんどい説」だった。

 ドッキリのターゲットはダイアン・津田篤宏さん。ニセのロケ企画で長野にあるペンションに前乗りし、ディレクターとカメラマンと打ち合わせをした。ところが、翌朝集合時間になってもカメラマンが現れない。部屋に呼びに行くと、そこにはカメラマンの刺殺体が。

 血の量が極端に少ない死体を見て、津田さんはドッキリだと分かってニヤリ。そして、すぐに警察を呼ばないことや自分のスマホはつながるのに電話が出来ないという設定にツッコミを入れ始めた。でも、それは完全に無視される。橋が崩れて移動も出来なくなり、ペンションは密室状態。ミステリードラマでよく見かける「このなかに犯人がいる」という状況。津田さんはディレクターの美優にお願いされ、ペンションのオーナーや宿泊客のなかから犯人捜しをすることになる。

 津田さんだけが台本のないミステリードラマ。津田さんは全員のアリバイを聞き、事件現場で犯人の手掛かりを探すと、犯人らしき人物が浮かび上がった。津田さんと美優が部屋を訪れると、男は机に顔を伏せて死んでいた。遺書があり、自殺のようだった。

 しかし、机にはダイイングメッセージがあった。津田さんは見事にそれを解読し、犯人が美優だと確信。さらに、前日に美優からもらった集合時間のメモと遺書の筆跡の一致を確認し、いよいよ事件はクライマックスへ。

 全員を呼び、津田さんは自分の推理を話したあと、美優に向かって「犯人はあなただ!」と言った。証拠を見せられた美優はあっさり白状。殺害動機は死んだ兄の復讐だった。兄は所属していた大学の山岳部仲間から嫌がらせを受け、雪山で滑落して死亡。美優は関係者を謎の手紙でペンションに呼び出し、全員を殺害しようとしていたという。

 タイミングよく警官がやって来て、美優は逮捕。警官から「お手柄でしたね。また協力してください。」と言われた津田さんは「まあ、また巻き込まれるのは勘弁ですけどね。」とまんざらでもなさそうな表情で答えた。これにてドッキリ終了。

 最初、プレゼンターのバカリズムさんの説明を聞いたとき、私も出川哲朗さんと同じで意味がさっぱり分からなかった。ところが見ていくうちにどんどん展開に目が離せなくなった。1月でこんなことを思うのはまだ早いかもしれないけれど、この説は2023年のナンバー1になりそうな予感。それぐらいの見ごたえだった。

 これはドッキリを超えた、ドラマ、というより、もはやドキュメンタリー。津田さんのキャスティングが最高だった。松本人志さんは「津田がダメですわ。」と感想を話したが、カミカミのところや決めゼリフが決まらないところこそ、リアルで楽しかった。もっと勘の良い芸人さんだったらふつうのミステリードラマと同じになってしまうだろうし、勘の悪い芸人さんだったら話がなかなか進まない可能性だってあっただろう。

 ミステリードラマは名探偵が次々と証拠を集めて犯人を追い詰めるのを客観的に楽しむけれど、今回のミステリードッキリは私たちも津田さんと同じ目線で、ドラマの登場人物さながら事件を解決しているような気分になった。たぶん多くの視聴者は津田さんよりも早くトリックに気づいたり、証拠を見つけたりしていると思うので、津田さんを応援しながら見ていたんじゃないかな。

 私は落とし穴とか人が隠れているドッキリは好きではない(というより大嫌いに近い)が、このミステリードッキリはとても好きだった。最初に子供とリアルタイムで見て、再び録画を一人で見て、もうひとりの子供が録画を見ていたので一緒に見て・・・と、3回もこの説を見た。見るたびに発見があって面白かった。そして、この企画が大成功だったのは、津田さんのツッコミに笑うことなくお芝居を続けていた俳優さんたちのおかげだなあというところまで行きついた。

 次回も楽しみだ~!