edamameのテレビブログ

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ここ最近で面白さナンバー1!「バンクオーバー」


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 先週と今週の2週にわたり放送された間宮祥太朗さん主演のドラマ「バンクオーバー」。ここ最近見たドラマのなかでダントツ一位の面白さだった。気が付けば前のめりになって真剣に見ていた。見ながら飲もうと用意した紅茶のこともすっかり忘れてしまうくらい。

 TVerでも配信中なので、ドラマ好きorくだらないこと好きな方はこのブログを読む前に見ることをオススメする。ただし子供向けではない内容も一部含まれるため、誰かと見るときは注意して。

 さて、このドラマはお金に困った人たち(3グループ、全部で5人)がたまたま同じタイミングで銀行強盗をするという話だ。現実にはあり得ないカオスな状況。ところが、犯人、銀行員、居合わせたお客様たち一人ずつの心情とバックグラウンドが丁寧に描写されているため、どの人物も実在してそうな気がしてきて、いつの間にか銀行強盗が5人いるという状況もすんなり受け入れられていた。

 間宮祥太朗さんの「好青年の銀行強盗」がとても面白いし、袴田吉彦さんはゲスな役を引き受けるところが潔いし、ラランド ニシダさんと細田佳央太さん(ドラゴン桜の健太くん)が一人二役ならぬ二人一役という発想に感動する。

 そして大いにドラマを楽しんだ後にふと思うのは、私たちがいかに見た目で人を判断しているかということ。いかつい外国人の風貌でも実際は日本語ネイティブの日本人、ギャルに見えるけど実は医者、大金持ちの地味な女性。私はこれを見て最初は面白い設定だなあと笑って見ていたけれど、全然面白いことではなかった。見た目だけで判断して誤解している、それだけのことだった。

 日本は島国なので、多様性を理解するのがとても難しいと思う。頭では外見や考え方の違う人がいることは分かっていても、実際に周囲にいるのは似たような外見と似たような価値観の人たちばかり。どうやったら多様性を心から理解できるようになるのか、このドラマを見て考えさせられた。

 それと、刑事や銀行の支店長という立派な肩書を持つ人たちが実は裏では違う顔を持っているというのもさもありなんという感じでとても良かった。そして彼らがそれなりの制裁を受けたのも見ていてスッキリした。

 このドラマは見る人によって感想が全然違ってくるだろう。またはそのときの気分によっても違うかもしれない。私はこのドラマを数年後に見たいなと思う。多様性がどの程度自分に染み込んでいるのか確かめてみたいから。