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TVerで見られる「男女7人夏物語」のバブリーな時代


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 TVerの「期間限定!夏ドラマ傑作選!」に「男女7人夏物語」を発見。1986年放送なので、今から35年も前のドラマである。

 私は当時中学生だったので、リアルタイムでは見ていなかった。タイトルからしてこんなドラマだろうなあというイメージはあったので、それを確認すべく再生する。せっかちなので1.5倍速で。

 見終わった感想をひとことで言うと、内容が薄かった。初回なので登場人物の職業とか性格を表現しないといけないというのもあるけれど、それを差し引いても、やっぱり軽い、薄い、バブルだ~って感じ。

 このドラマは感情移入はまったく出来ないなあと開始早々から分かったので、今と違うところを探すことを目的にしてみた。

 まず、たばこを吸っているシーンが多いことに気づく。家でもオフィスでも飲食店でもどこでもたばこを吸っている。きっとこの頃はたばこを吸うことがかっこよかったのだろう。今はテレビでたばこを吸うシーンはほとんど見なくなったので、実はレアなシーンかもしれない。

 それから、電話も時代を感じる。スマホガラケーもない時代。友達に連絡を取りたいときは公衆電話から友達の職場に電話をする。私もケータイが普及していない時代に社会人だったので、先輩のお友達の電話を何回か取り次いだなあと思い出す。また、良介(石家さんまさん)の家の電話は平べったいプッシュホンの電話だった。そうか、家の電話もコードレスじゃなかったんだ、と新鮮だった。

 池上季実子さん演じる千明はいわゆるキャリアウーマン。仕事中は男性と同じように仕事をしている。それなのにトレードが終わると、男性社員が休憩していて、千明は彼らにお茶を配っている。ああ、これを見て当時の人たちはなんの違和感もなかったのか、と思った。男女雇用機会均等法は1985年制定、1986年施行なので、まさにこのドラマとドンピシャ。それなら無理もないのかもしれないけど、この頃バリバリ仕事をしたかった女性は仕事もしてお茶くみもして大変だったんだろうなあと想像する。

 刑事ものとか時代劇は古い作品でも違和感なく見られるのに、恋愛ドラマはやっぱり難しいなあと思った。恋愛ドラマはその時代をものすごく反映してるのだろう。当時の流行を知るには最適だけれど、登場人物と自分の価値観がかけ離れていると感じてしまう。

 私が好きだった「愛という名のもとに」を今見たらどう思うだろうか。1992年のドラマなので、「男女7人夏物語」の6年後。好きだったのでまた見たいような、思い出のままにしておいたほうがいいような。もしTVerで見つけたら見るか真剣に悩むかもしれない。

 「男女7人夏物語」に話を戻すと、このドラマの男性3人は、明石家さんまさん、奥田瑛二さん、片岡鶴太郎さん。片岡鶴太郎さんはあからさまな非モテの役だった。鶴ちゃんはちょっと細かい性格という描写があったけれど、誠実でいい人なのになあと思った。私は昔からチャラい人は好きではないので、もしこのドラマをリアルタイムで見ていたらさんまさんや奥田さんには目もくれず、鶴ちゃんがどうなるかを見ていたのかもしれない。

 「男女7人夏物語」は TVerでは1,5,6,7回を見ることができるが、それ以外の回を見たいときは有料のParaviで見ることになるようだ。バブリーな時代をのぞき見するにはぴったりのドラマである。