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TVerで8/21まで! NHKスペシャル「銃後の女性たち~戦争にのめり込んだ”普通の人々”~」


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 TVerをチェックしていたら、NHKスペシャル「銃後の女性たち~戦争にのめり込んだ"普通の人々"~」を見つけた。これは8月14日午後9時から放送されていた番組。TVerは民放のサイトなのにどうしてNHKの番組が見られるのだろうと不思議に思いながらも、戦争を女性の視点で知ることができるかもしれないと見ることにした。

 昭和初期はまだ女性に参政権がなく、嫁いだ家では姑にいびられていた女性たち。社会参加をしたいと一人の大阪の女性が出征する兵士にお茶を出したことが発端となり、国防婦人会という組織が生まれた。日本が戦争へまっしぐらになると、婦人会の組織は大きくなり、戦争に全面協力していく。

 戦地に夫や息子を送れる女性が一人前と言われ、娘しかいない家の女性は苦しんでいた。その一方、自分の息子が戦争に行くことを誇らしく思っていた女性も本心はそうではなかった。また、戦時中に軍国主義教育を自分の思想のように話していた女性教師は、戦後にその行動が醜く恥ずかしく、180度転換して再び教壇に立つ勇気が持てなかったという。

 新聞を真剣に読む90代の女性。母親が国防婦人会で活躍していたという彼女の言葉は重い。「ただ漠然と生きるのは嫌やもん。私は私なりの考えをちゃんと心に持っていたいのよ。間違っているかもしれないけれど、いっぱい読んだり聞いたりして『私はこうや』と思うことをした。そやないと戦時みたいに偉いさんが『わぁ~ 』と言って『はい』と言ってやっとったらどないなってるか分からん。世の中ってちゃんと見とかなあかんな思うて。」

 誰かが言ったからとかみんながそうしているからと、自分の思考を停止して従ってはいけない。自分の頭で考えて行動することは本当に大切なことである。戦争のあった過去は変えられないけれど、世の中が間違った方向に行かぬよう、私もいっぱい読んだり聞いたりしていこう。