edamameのテレビブログ

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8回降雨コールド「東海大菅生vs大阪桐蔭」の試合について思うこと


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 2021年8月17日の第一試合。東海大菅生(西東京)vs大阪桐蔭(大阪)の試合は途中から大雨が降り始め、阪神園芸の方々がグラウンド整備をしながら試合が進んで行った。こんなにひどいコンディションで野球をやっているのはあまり見たことがない、というぐらいの水の量だった。ピッチャーはぴょんぴょんジャンプしてスパイクの泥を落とす。バッターは雨で手が滑ってバットを相手ベンチの近くに飛ばしてしまった。打ち取ったはずの打球はぐちょぐちょの土のなかで止まり、ショートはボールを一塁に投げられない(記録は内野安打)。

 条件は一緒とはいえ、この状況では両チームともいつもの実力が出せないし、ケガも心配だなと思って見ていた。私は高校野球はテレビで見るのが好きというレベルのお茶の間ファンなのだが、ここで試合を途中で止めることも続けることもつらいということは見ていてよく分かった。

 試合が一時中断されたのが8回表の東海大菅生の攻撃の途中だった。この試合は大阪桐蔭優勢で試合が進んでいたが、7回表に東海大菅生が追い上げを見せて5-4の一点差。しかし、その直後に大阪桐蔭が追加点を入れて7-4。さあ東海大菅生の反撃は・・・というところだった。午前10時過ぎに中断になり、30分ぐらい経ったところで、審判と両チームの監督がグラウンドに姿を見せ、何やら話をし、試合終了となった。

 8回コールド。試合時間は2時間7分。そして、予定していた第二試合以降は雨天中止となった。

 この日甲子園球場に雨が降るという天気予報は出ていなかったのだろうか。私はそこが一番引っかかっている。今はスマホでピンポイントのエリアで雨が降るかを知ることができる時代なのに、なぜ中止という決断をしなかったのだろう。朝雨が降っていないし、日程もかなり押しているからやっちゃえ、ということだったら、運営に対して本当にがっかりする。

 日本は温暖化の影響で、数年前はゲリラ豪雨、ここ最近は線状降水帯で、夏の雨事情が劇的に変わってきている。また、高温で熱中症のリスクも増えてきた。昭和時代と同じように大会を開催するのは厳しいと思われる。もし8月開催を優先したいなら屋根付き球場で開催すればいいと思うし、どうしても「甲子園」にこだわるのであれば、もうちょっと日程に余裕を持たせなければならない。

 野球はどちらかのチームが勝ってもう一方は負ける。でもその勝敗は試合を最後まで行った結果でなければならないと私は考える。本当に予測不可能な天候の急変ならいざ知らず、今日のような天気ならおおよそ予測できたのではないだろうか。青春をかけた晴れ舞台を大人の都合で終わりにすることは絶対にやってはいけない。

 私がここでグチグチ書いたところで、今日の試合は終わってしまった。もう二度とこのようなことが起こりませんように。そして、大阪桐蔭東海大菅生の選手、スタンドの生徒や先生たちが雨に打たれて体調を崩しませんように。お茶の間の高校野球ファンのおばちゃんの願いです。