今回の「ザ!鉄腕!DASH!!」はグリル厄介。2007年に佐賀城濠の蓮を全滅にし、その周辺にも棲みついている繫殖力の強いミシシッピアカミミガメ(いわゆるミドリガメ)が今回の厄介者だった。
いつもは厄介者を駆除できてよかったという気持ちになるのだが、今回は正直なところ見なければよかったと思った。なぜなら我が家にはミシシッピアカミミガメがいて、大切に育てているからだ。
もちろんミシシッピアカミミガメを川や池に捨てる人がいて、生態系が・・・みたいな話は前から知っているし、このまま放置していたら佐賀城付近は大変なことになるのかもしれないということも分かっている。
でもうちの水槽にいる子と同じ種類の生き物が罠にかかって、最後には食べられるという流れはやっぱり見ていて悲しくなった。残酷なシーンやグロテスクなシーンはなかったけれど、どうやって殺したのかなというのがずっと気になっていて、今日も買い物をしている途中でふと思い出していた。
もし仮に野良犬が増えて困っている場所があったとしても、犬をグリル厄介で食べちゃおう、なんていう企画は絶対にないだろう。犬を食用にしている国もあるけれど、もしそんなことをしたら日テレに苦情が殺到すると思う。それは犬をペットとして大事に飼っている人が大勢いて、殺してはいけない生き物として共通認識されているから。
私は実家で犬を飼っていたので、犬ももちろん好きだ。私にとってみれば、実家の犬も、今うちにいるカメも同じぐらいかわいいんだけどなあ。でも、この類の話は本当に難しい。カメが食べられてかわいそうというなら、ふだん食べているお肉はいいの?みたいな考えに発展してしまうと答えが出ない。
私がこの件に関してできることは、うちにいるカメを最後まで大事に飼うこと、それだけである。
念のために書いておくが、私は今回の企画を批判するつもりはない。「ザ!鉄腕!DASH!!」のやっていることは正しいことだと思う。でも一日経っても自分のなかでどうしても消化しきれなかったので、ブログに書いた次第である。