edamameのテレビブログ

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「プロフェッショナル 仕事の流儀」小倉智昭さん、「とくダネ!」お疲れさまでした


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 「プレバト!!」で梅沢富美男さんの一句がボツとなり、シュレッダーされて番組終了。そして午後8時、次は何を見ようかなとザッピングをしてみたが、見たいテレビがひとつもない。とりあえずTBSの柴犬の番組を見ていたけれど、途中で飽きてしまい、録画していた「プロフェッショナル」を見る。木曜日の8時にテレビっ子の私が見たい番組がないなんて、本当にテレビ業界はマズいかもしれない・・・

 さて、今週の「プロフェッショナル」は小倉智昭さん。フジテレビの「とくダネ!」という朝8時からのワイドショーの司会を今年3月まで、22年間も続けていた名司会者だ。と書いてみたものの、私は「とくダネ!」をほとんど見たことがなかった。働いているときは家にいない時間だし、家にいてもバタバタ動いている時間帯だし。「アマタツ!」と呼びかけるのを知っているぐらい。

 でも、この「プロフェッショナル」を見て、「とくダネ!」を見ておけばよかったなと思った。小倉智昭さんは私がイメージしているよりもずっと謙虚でとても勉強家だった。
 本番開始前、小倉さんはスタッフが作った資料と一般紙とスポーツ紙 計12紙を読みながら、テレビを見ていた。そして、そこで得た情報を本番のよいタイミングを見計らってはさむ。視聴者に情報を多く、分かりやすく伝えることを心掛けている。

 番組収録が終わったら、書店で週刊文春などの雑誌を買う。帰宅したら羽鳥慎一さんのモーニングショーを確認する。小倉さんは羽鳥さんを意識しているようだ。そしてまた、羽鳥さんも小倉さんに憧れている。無駄な話を自然に上手にできることがすごいという。羽鳥さんの、我々にはない着眼点が面白い。

 小倉さんはしっかりと自分の目でニュースを見て、自分の言葉で伝えようとしていたのだと感じた。この仕事ぶりはフリーアナウンサーというよりジャーナリストなのではないかと思った。

 小学2年生のときに、小倉さんは秋田から東京へ転校した。方言が出てしまい、そのせいで吃音になってしまう。小学5年生のときには、父親からは「夢は持つな目標を持て」と言われ、吃音を自分で直そうと決心する。

 そして話すことが仕事になり、29歳でフリーに転身する。「とくダネ!」の放送開始は52歳のときだった。74歳の今、22年間続いた番組が終了する。やり切ったという感じは全くなく、まだまだキャスターをやりたい、という意欲にあふれていた。 

 「とくダネ!」最終回の帰りの車の様子は撮らないでと「プロフェッショナル」の取材班に言っていたらしい。最終回の余韻を一人でゆっくり味わいたかったのだろう。

 確かにちょっとクセがあるし、「とくダネ!」のイメージが強いからなかなかテレビに出ることは難しいかもしれない。それならば、音声の仕事はどうだろうか。小倉さんがラジオか音声配信をやってくれたら、ぜひ聞いてみたいと思う。一日10分ぐらい、小倉さんが読んだ記事のなかから気になるニュースを取り上げてほしい。長年培われてきた見る目で選んだニュース、とても面白そうだ。

 まだまだ活躍できそうだし、してほしいな。老兵は去るや去らざるや・・・